PCゲーマー向けをうたう液晶ディスプレイには、現在2つの流行がある。一つは、100Hzを超える高リフレッシュレートの実現。もう一つは、21:9などのアスペクト比を備えたウルトラワイド解像度だ。これまで難しかった、この2つの要素を両立させた液晶ディスプレイ「XR3501」が、ついにベンキューから発売された。今回は、湾曲液晶パネルを採用した「XR3501」の特徴を紹介していこう。
35型ウルトラワイド湾曲パネルが実現する大迫力
ベンキューの「XR3501」は、35型という液晶ディスプレイとしてはかなり大きな部類に入る製品だ。GTG 4msの応答速度を実現したAMVA+方式の液晶パネルが採用されており、解像度は2,560×1,080ドット。アスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイだ。バックライトはLEDとなり、ディスプレイ使用による頭痛や眼精疲労の軽減に効果的という、ベンキューの誇るフリッカーフリー技術を搭載している。
ウルトラワイドディスプレイは、画面の端にいくほど、目からの距離が遠ざかるという欠点を持つ。しかし本機では、液晶パネルに半径2000mmの曲線、"2000R"のカーブを持たせることで、理想的な視野角を実現しているという。実際に画面を見るとその効果は明らかで、視界の中に自然にゲーム画面が広がる。
FPS/TPS視点のアクションゲームにもウルトラワイドは有効だ。16:9や4:3では画面外となる広い範囲を、常に映し出すことができる。なお、今回使用しているゲーム、PC版「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」のPlayStation4版は10月13日発売予定だ |
また、リフレッシュレート144Hzを実現しているのも大きなポイントだ。一般的に、解像度が高くなるほど高リフレッシュレートを実現するのは難しいが、2,560×1,080ドットという特殊かつ高い解像度で、滑らかな画面表示は大きな魅力。
2,560×1,080ドットでは、リフレッシュレートとして60/100/120/144Hzを選択することができた |
「XR3501」のディテールを確認
特徴について確認したところで、本機のディテールについて詳しく見ていきたい。本体は高級感のあるクロームメッキの反射がまぶしい専用スタンドによって支えられ、台座の中心にはケーブルをまとめるためのホールを用意している。背面中央には円形のカバーが取り付けられ、このカバーを外すことで各種接続端子にアクセスが可能だ。OSD操作用の各種ボタンは本体右下に位置し、物理ボタンによって確実な操作が行える。
映像入力として搭載されているのは、HDMI 1.4×2、DisplayPort 1.2×1、mini DisplayPort×1の4系統。このほか、電源コネクタ、アナログ音声のライン入力/出力、ヘッドフォン出力を備えている。また端子に負担がかからないように固定する、ケーブルホルダーが取り付けられている。PIP(ピクチャーインピクチャー)やPBP(ピクチャーバイピクチャー)にも対応しているため、異なる端子に入力した映像を一度に表示させることも可能だ。