このゲーミングPCの実力を、実際に3Dベンチマークテストで測ってみよう。始めに、Futuremarkの「3DMark」のハイエンドGPU向けテスト「Fire Strike」3種類を試してみたい。標準的な「Fire Strike V1.1」のスコアは、なんと"17110"。グラフィックススコアに限れば"22042"だ。FPSを見ると100を超えているものもある。「Fire Strike Extreme V1.1」もまた"9529"と極めて高く、グラフィックススコアは1万超えだ。解像度の高い「Fire Strike Ultra」でも"5092"と5千オーバーをキープ。まさに旧世代を超越した性能を見せてくれた。
人気3Dゲームで見る「GeForce GTX 1080」の処理能力
次に、3Dゲームのベンチマークの結果を見てみたい。人気サバイバルアクションシリーズの最新作「Rise of the Tomb Raider」のベンチマークテストを試してみよう。DirectX 12を有効にし、規定プロファイルを"最高"にした設定にて、解像度別にテストを行った。2016年度でも最高クラスのグラフィックス技術が使用されているタイトルだが、2560×1440ドットでは余裕で60FPSを超え、3840×2160ドットでも50FPSに迫るなど、十分にゲームを楽しめるスコアが確認できる。
国産MMOの定番タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」は、設定でDirectX 11、最高品質を選択して計測。2560×1440ドットまでは余裕の"非常に快適"評価を得ることができた。3840×2160ドットでは"とても快適"だが、あと一歩で"非常に快適"に届くスコア。自己責任となるが、知識のあるユーザーはちょっとGeForce GTX 1080をオーバークロックしてあげれば、"非常に快適"評価が得られるだろう。
今年30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズのオンラインタイトル「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」は、最高品質に設定したのちに2つの解像度で計測。もともと負荷が軽めで、スペックの低いPCでもそこそこ遊ぶことができるタイトルだけに、すでにスコアは頭打ち気味だ。3840×2160ドットでも2万近い"19473"というスコアで、評価は当然"すごく快適"。4Kディスプレイでももたつきなど感じることなく、快適にゲームを楽しめそうだ。
ゲームだけでなく、あらゆる用途に対応できる高い基礎性能
3Dゲームでの性能を確認したところで、PC全体としての性能も簡単に見ておこう。「WIN SCORE SHARE」を利用したWindows10のエクスペリエンス インデックス スコアは、全項目が8を超えるスコアを実現。特にグラフィックスは"8.9"と極めて高い。また「PCMark 8」のHome accelerated 3.0では"4886"というスコアを見せており、その基礎性能の高さは疑いようがない。
「WIN SCORE SHARE」にて計測したWindows10のエクスペリエンス インデックス スコア |
Futuremark「PCMark 8」Home accelerated 3.0のベンチマークの結果 |
「CINEBENCH R15」で見る、CPUとOpenGLスコアもすこぶる優秀だ。GPU性能が高いのはもちろんのこと、CPUがその性能をしっかりと支えていることがわかる。また、ここまでのテストでも明らかになっているが、「CrystalDiskMark」で計測したSSDのスコアも満足がいくもので、ゲームの起動時間を短縮してくれるだろう。スペック面で不満を感じる箇所は一切なく、ゲームはもちろんのこと、あらゆる用途で優秀な性能を見せてくれそうだ。