NVIDIAが5月27日に発売した、新世代GPUアーキテクチャ"Pascal"を基にしたグラフィックスカード「GeForce GTX 1080」。7月上旬現在もなお手に入れるのが難しいこの「GeForce GTX 1080」を搭載したPCが、マウスコンピューターから発売された。今回は、この2016年夏の休暇に最新3Dゲームを最高画質で遊べるゲーミングPC、G-Tuneの「NEXTGEAR i650PA7-SP2」をご紹介しよう。

マウスコンピューターのG-Tuneブランドから発売されている「NEXTGEAR i650PA7-SP2」

約20万円で手に入る! 「GeForce GTX 1080」搭載ゲーミングデスクトップ

「GeForce GTX 1080」は、NVIDIAがコードネーム"Pascal"の名で発表していたアーキテクチャを採用するGPUだ。16nm FinFET技術を用いて製造されたこの新しいコアは、これまでのグラフィックスカードを過去のものとする高い演算能力を誇り、自作ユーザーの間では、5月27日の発売とともにその話題で持ちきりとなった。その驚異的な性能の詳細については、別記事『GeForce GTX 1080ファーストインプレッション - 旧世代製品を置き去りにする脅威のパフォーマンス』で確認してほしい。10万円前後という価格にもかかわらず7月上旬現在も品薄が続いている状況にあり、欲しくても手に入らないユーザーもまだまだ多い。

高いGPUパワーを誇る「NVIDIA GeForce GTX 1080」。試用機ではリファレンス設計のFounders editionを採用

「GeForce GTX 1080」背面の様子。映像出力は、DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×3が搭載されている

背面はバックプレートで覆われており、基板をダメージから保護してくれる。PCI-Express補助電源は8ピン×1

GPU-Zにて確認した「NVIDIA GeForce GTX 1080」。グラフィックスメモリとして、8GBものGDDR5Xを搭載している

そんな「GeForce GTX 1080」を標準で搭載したBTO PCが、ゲーミングPCブランドG-Tuneの「NEXTGEAR i650PA7-SP2」だ。CPUに4コア8スレッドで動作するSkylake世代のフラグシップCPU「インテル Core i7-6700K」を採用し、メモリは8GB×2枚のDDR4-2133を計16GB、さらにストレージとして240GBのSSDと、3TBのHDDを搭載し、速度と容量のバランスがとれたデュアルストレージ構成となっている。電源ユニットは、「Core i7-6700K」と「GeForce GTX 1080」が必要とする電力量にも余裕を持って対応できる700W製品を採用している。電力変換効率に関する規格「80PLUS」のランクは「BRONZE」だ。

CPU-Zにて確認した「インテル Core i7-6700K」。定格で4.0GHz、ターボ・ブースト機能利用時には4.20GHzまで動作クロックが上昇する

メモリには、DDR4-2133の8GB×2枚、計16GBもの容量が標準で搭載されている

ストレージには240GBのSSDと3TBのHDDを採用。プラスチック製のトレイに固定されている

性能の高いCPUとGPUを支える電源ユニットには、出力700W、80PLUS BRONZEの製品を採用

これらのハイエンドパーツは、現在急速に整いつつあるVR環境を動作させる際にも活躍する。各VRデバイスの推奨要件と比較しても余裕のあるスペックは、現実と見まがうばかりのスムーズなVR空間を作ってくれるはずだ。またハイスペックな構成ながらも、価格は209,800円(税別)と比較的リーズナブル。しばらくの間、トップクラスのゲーミング性能を維持できる内容ながらも、20万円そこそこで購入できる。長く使えるゲーミングPCを検討しているなら、本機が登場した今こそがこれ以上ないタイミングだ。