レッドLEDが美しく輝くフルサイズキーボード
キーボードにはアイソレーションタイプが採用されており、横幅をギリギリまで使ってテンキーも搭載されている。キーボード内部にも赤いLEDが内蔵されており、消灯から全灯まで4段階で明るさを調整可能。薄暗い環境でもしっかりとキーを視認できるだろう。
キー刻印にはメカニカルなデザインが使用されており、一般的なノートPCとは違う雰囲気を味わうことができる。またゲームで頻繁に使用するW、A、S、Dキーおよびカーソルキーは2重フォントと枠で強調されており、とっさの状況でも見失う心配が少ない。タッチパッドはパッドとボタンが一体となったタイプを採用。文字キーの位置に合わせて、中央から左寄りにズラした状態で搭載されている。
キー配列はゲームの操作を優先しているためか、一部にかなり個性的な配置が確認できる。それは、ENTERやBACKSPACEキーに英語配列のようなサイズと形状を採用している点だ。PCゲームは英語配列のキーボードで操作を行うことを前提に作られるタイトルが多いため、コアゲーマーほど操作しやすいだろう。一方、上記の配列の実現やテンキーまで搭載しているせいか、"\"キーが最上段、"_"キーが最下段、"]"キーがENTER上部という変則的な位置に取り付けられているのは残念だ。確かにゲームでの使用頻度は低いキーだが、円記号やアンダーバーなどはフォルダ操作やファイル名などで使用する機会が多いため、正直にいってこれらのキーの使い勝手はあまり芳しくない。慣れないうちは周囲の別キーを押してしまいそうだ。もしどうしても慣れることができない場合は、自分なりに使いやすい外付けUSBキーボードを使用するのが好ましいだろう。
「G-GEAR note N1563J-710/T」のスペックを確認
続いて、スペックを確認していこう。メモリやストレージへのアクセスは容易で、底面の数カ所のネジを外して裏ぶたを開けるだけでOK。またバッテリーも着脱式を採用しており、背面から簡単に取り外すことができる。
CPUには、Skylake世代の4コア8スレッドモデル「インテル Core i7-6700HQ」が採用されている。定格クロックは2.6GHz、ターボ・ブースト機能利用時には最大3.5GHzに到達し、ゲームをしっかり動作させてくれるだろう。Core i5を搭載した下位機種との価格差はわずか10,000円となっており、ここでもコストパフォーマンスが光る。メモリはDDR4-2133となり、4GB×2枚、計8GBを内蔵している。
GPUには、Maxwell世代のモバイル向けミドルレンジモデル「NVIDIA GeForce GTX 965M」を搭載。CPU内蔵グラフィックス「インテル HD グラフィックス 530」も使用され、負荷に応じて切り替わりながら動作するため、パフォーマンスと省電力を両立することが可能だ。無線モジュールには「Dual Band Wireless-AC 3165」が搭載されており、IEEE 802.11 ac/a/b/g/nに対応。またBluetooth 4.2も利用可能なため、USB端子を消費せずにすぐにワイヤレスマウスを利用できる。
搭載されているストレージはHDD 1台のみ。標準構成では500GBのHDDが採用されているが、発売記念モデル(試用機)では東芝製のSSHD 1TBモデルが採用されていた。さらなる体感速度の向上を考えるなら、可能であればSSDへの変更を行いたいところ。6月下旬現在、500GB HDDの構成から+5,000円で240GB、+10,000円で480GBのSSDに換装できるため、予算に余裕があればカスタマイズも検討するといいだろう。バッテリーは着脱式となっており、公称動作時間は約2.2時間。基本的にコンセントのある場所で使うモデルと考えて良さそうだ。