小島氏「PRO TREKには、視認性、装着性、操作性の向上という3つのデザインコンセプトがあります。これを極限まで追求するのがMANASLU。
8,000m峰の低酸素環境下でもきちんと時間や数値を認識して、相棒として使えること。それは、MANASLUをデザインする上で強く意識しています」
MANASLUには必ず「ベースモデル」が存在するのだろうか。
牛山氏「マナスル専用にモジュールを開発するということはないので、基本的にはベースモデルが存在しますが、中にはそうでないものもあります。たとえばフルアナログのPRX-7000Tは、MANASLUしかありません。
また、リリース順もそれぞれで、初代のPRX-2000は先にMANASLUが発売され、その後に通常モデルが発売されました。一方で最新のPRX-8000Tは、先に通常モデルのPRW-6000がすでに発売されていて、MANASLUは後追いで市場に出ました」
PRX-7000T。のちに、時分秒針・モード針それぞれに別カラーを着色した限定モデルが登場する。どの針が何を表すかひと目で判断するためだ |
「どのモジュールもいつでもMANASLUに搭載できるよう、薄く設計しています」 |
ということは、モジュールを開発する時点で、そのモジュールを使用したMANASLUが発売されるかどうかはわからない、ということなのだろうか。
牛山氏「そうですね。ただ、私がモジュールを開発する際には、MANASLUにも使用できることを常に意識しています。だから薄さは常に最優先に考えています。MANASLUのためにモジュールを作り直すということはできないので、最初から意識して設計しておかなければならないのです」