撮影が終了したところで、フォトレタッチを担当している財津氏に撮影した写真の加工を依頼。ビーフェイスクリエイティブでは、ティザー撮影/RAW現像ソフト「Capture One」のほかに、「Photoshop」などのソフトを利用してフォトレタッチを行っているという。撮影を終了し、作業を行っていただい後、感想を頂戴した。
── XUB3490WQSUはレタッチ作業での作業効率に影響を与えましたか?
財津氏 画像を並べて使用できるという利点が有効に働きました。ドットバイドットに拡大した写真、通常表示、サムネイル画像を、余裕をもって並べられるため、画面は位置を保ったまた作業が行えます。
財津氏 またPhotoshopなどを用いたレタッチでは、”最初に調整した写真に合わせて、他の写真を同じように加工する”という作業が発生しますが、同じ特性を持った同ディスプレイ内で2枚の画像を並べ、見比べながら進めることができるのが良いですね。一点気になったのは、ペンタブレットとの比率の違いです。編集時にはワコムのペンタブを使用しているのですが、操作エリアの比率よりもXUB3490WQSUの画面は遥かに横に長いんですね。つまりペンモードの絶対座標で操作を行うと、縦に動かした時と横に動かした時で、操作量に大きな差が出るんです。このあたりは、慣れが必要かもしれません。
── その他、XUB3490WQSUを使って感じたことを教えてください
財津氏 フリッカーフリー機能は、長時間使っているとその効果を実感します。編集作業はもちろん、暗いスタジオ内で画像をチェックしている時にも、大きな疲労は感じませんでした。ブルーライトカットは色味が変化してしまうため、私の仕事では活用しにくい機能です。しかし、簡単に青色波長を抑えられるので、Webページ閲覧や事務作業の時には良いかもしれません。私たちにとっては、目も商売道具のひとつですからね。
使ってみてわかる、XUB3490WQSUの細かなポイント
最後に、XUB3490WQSUへ向けた改善要望を改めて清水氏に伺ってみたい。画質や解像度以外の部分にはどのような感想を抱いたのだろうか。
清水氏 ディスプレイスタンドですが、このサイズですとピボットが無いのは問題ありませんし、また可動域にも不満はありません。しかし、本体に対して華奢な印象を受けました。編集作業をしていると画面が揺れてしまうほか、角度の調整にも少々工夫が必要です。ただ、高さを一番下に下げた時にロックがかかり、上に持ち上がってこないのはとても良いと思います。私たちの仕事はスタジオ間の移動が多いので、モニターを持ち運ぶ機会も多いのですが、その際の事故を防ぐことができ、安全です。
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iiyamaの新機軸となる、3440×1440ドットの液晶ディスプレイ「ProLite XUB3490WQSU」。21:9という変則的な比率ながらも、その使い勝手はプロのフォトグラファーやデザイナーが使用しても上々のようだ。また色・階調表現に関しても、本格的な業務用ディスプレイには及ばないものの、かなりのレベルを実現しており、設定次第でさらに追い込めるだろうという感想が得られた。
iiyamaが提案する新たな選択肢は、今後市場からどのような評価を受けるのだろうか。興味を持った皆さんは、ぜひ一度、その3440×1440ドットの表示領域とAH-IPSの画質をチェックしてみてほしい。
株式会社ビーフェイスクリエイティブ写真撮影やフォトレタッチを中心として、ヘアメイク、スタイリング、グラフィックデザイン、ムービー制作までを総合的に手掛けるビジュアル制作会社。1999年にフォトグラファー清水隆行氏によって設立される |
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