S子さんの作業環境は、Windows 8搭載PCと先述のPhotoshop、そしてマウス。一見したところ、ペンタブレットが見当たらない。S子さんに聞いてみると、「Photoshopを購入するときに、一緒にペンタブも購入しようか迷ったけれど、結局買わずじまいだった。今回は色塗りだけなので必要ないのでは? どうしても必要になったら買う」とのこと。一抹の不安を感じながらも、作業の続きを見守ることにする。
S子さんは、同コンテストの特設Webページからダウンロードした線画のPSDファイルをPhotoshopで開いて、色塗りを開始。「子どもの頃、塗り絵は得意だった」と語るS子さんは、「各パーツを何色で塗るのかは、もうイメージができている」と、塗りつぶしツールを使いながらスムーズに色を塗っていく。作業をよく見てみると、髪や顔、コート、ネクタイといったパーツごとにレイヤーを追加して、色を塗っているようだ。
30分も経たないうちに、ひとまず色塗りは完了した。しかし、出来上がったイラストには、かなりの違和感が……。塗りつぶしツールしか使っていないため、色の濃淡がなく、平面的でのっぺりとした印象だ。目にも生命感がなく、魅力的なキャラクターになっているとは言い難い。
しかも、イラストを拡大して見ると、ところどころ塗り残しもあり、はっきり言って完成度はかなり低い。「何、これ? イメージしていたのと全然違う」とS子さん。
「どうすればいいんだろう?」としばらく頭を抱えていたS子さんに、ワコムが提供する13.3型液晶ペンタブレット「Cintiq 13 HD Creative Pen Display」を使ってもらった。
ペンタブレットを使ったら、作品のクオリティがみるみる向上
Cintiq 13 HD Creative Pen Displayのセッティングを完了し、使い始めたS子さんに感触を聞いてみると、「まだ使い始めたばかりなので、よくわからない。少し慣れが必要かも」とのこと。しばらく使い込んでもらい、数時間後に作業を再開することにした。
S子さんがCintiq 13 HD Creative Pen Displayの操作を一通り覚えたところで作業を再開。まずは、さきほどの作業で生じた塗り残しを、ブラシツールを操作しながら塗っていく。「こういう細かい作業をするときは、やっぱりペンタブレットが便利」とS子さん。
続いて、S子さんは肌や髪の色塗りに取りかかった。塗りつぶしツールで塗った色の上に、他の色をブラシツールで重ねたり、消しゴムツールで消したりしながら、グラデーションをつけているようだ。S子さんは「肌には柔らかさが出てきたし、髪にも流れが出てきた」と語る。
ペンタブレットの操作にも慣れてきた様子のS子さん。瞳を描いて塗ったあとは、光が差す方向をイメージして影やハイライトを入れるなど、順調に作業を進め、ついにイラストが完成。「影とハイライトを入れたことで立体感も出てきた。これなら自信を持って応募できる」と、納得のいくクオリティの作品が出来上がったようだ。
あとは完成したイラストを前述の手順で応募するだけ。ここまで実質的に作業にかかった時間は約3時間。塗りコンっ!!は、S子さんのようなイラスト初心者でも簡単に挑戦できるコンテストだと言えそうだ。
最後に、S子さんに感想を聞くと、「最初はどうなることかと思ったけど、ペンタブを使って、操作方法がわかってきてからはスムーズに色塗りができた。もっと色塗りを上達して、今度は線画にも挑戦したい」と語ってくれた。
同コンテストの第2弾の応募締切は12月15日。残りの日数は少ないが、興味のある方は応募してみてはいかがだろうか。
(マイナビニュース広告企画:提供 株式会社ワコム)
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