キモはCPU? 差がつく、性能の違いとは
まずはどうしても気になるCPUを比較してみよう。「LM-iG321X」が搭載するCPUは「インテル Core i5-4460」、「LM-iG461B-SH2」は「インテル Core i5-6500」となる。もちろん、後発である「インテル Core i5-6500」の方が性能は高いに決まっているが、実際にはどこが違うのか? 下の表をじっくりご覧いただきたい。
Windowsエクスペリエンスインデックス(WinSAT)
LM-iG461B-SH2 | LM-iG321X | |
---|---|---|
システム | 8.0 | 5.9 |
プロセッサ | 8.0 | 7.8 |
メモリ | 8.0 | 7.8 |
ビデオエンコード | 8.0 | 7.8 |
グラフィックス | 8.3 | 8.2 |
ゲーム用グラフィックス | 9.9 | 9.9 |
プライマリハードディスク | 8.05 | 5.9 |
発表日からみて1年と3カ月ばかり期間があいているが、この1年の違いでどこが進化したか見ていこう。
両者とも、売れ筋のミドルユーザー向けのCPUで、ベースクロックは同じ3.2GHzという設定になっている。コア数も同じでハイパースレッティングテクノロジーが非搭載の4スレッド。ターボブースト時のクロック数にはやや違いがあるが、これは体感できるほどのものではないので、ほぼ同等として良いだろう。演算処理速度に影響の高いスマートキャッシュも同じ6MB、命令セットも同じ64bitなので、なんだか間違い探しのような内容に見える。
そこで注目していただきたいのが、DMIという項目。簡単にいうとシステムバスのことで、CPUとマザーボードの接続方式と帯域速度が違うのだ。また、リソグラフィーといって集積回路の製造に使われる半導体技術のプロセス微細度をナノメートル(nm)単位で表示しているが、ここにも違いがある。プロセスルールともいうが、こちらも省いて説明すると、この数値が微細になればなるほど集積できるトランジスタも増えるので消費電力が下がって、動作クロックが上がるのだ。この両者のCPUは似ているけど、使われているテクノロジーが違うので、性能もそれに見合った分だけ差となって現れている、ということをご理解いただきたい。
CPU-Zベンチ結果
スペックの差を実用で考える
さて、CPUの違いが分かったところでその他のパーツ構成を見ていこう。メインメモリは両者とも8GB、規格もPC3-12800で違いは無い。次にストレージを見ると「LM-iG321X」はHDDで、「LM-iG461B-SH2」はSSDだ。これは大きな違いで、アクセススピードに関しては、圧倒的な差となる。
もちろんSSDのほうが速く、OSやアプリケーションの起動もあっという間だ。逆にHDDの良さといえば、大容量という点に尽きる。「LM-iG321X」が搭載するのは1TBのHDDで、大量のデータを保存するのに最適だ。「LM-iG461B-SH2」のSSDは240GBと容量は控えめ。OSやアプリケーションのインストールに困ることはそうそう無いと思うが、データの大量保存にはやや不安が残る。
この点だけ見れば、速さを選ぶか、容量を選ぶかということになるが、今回の「LM-iG461B-SH2」は標準で1TB HDDが付いてくる。なので、起動用にはSSD、データの保存には1TB HDDと使い分けができるので、この点は圧倒的にこちらが優勢だ。
CrystalDiskMark3.0.2x64の結果
グラフィックスは考え物で、正直に言うとゲーム目的でないなら、CPUのグラフィックスを使ってもなんら問題ないクオリティーが出せる。しかも、両モデルともグラフィックスカードを搭載しているため、ここはもう好みというしかない。
「LM-iG321X」はNVIDIA GeForce GTX 750 (1GB)で、ミドルクラスにあたるグラフィックスだが、設定さえ煮詰めれば最新ゲームも動くバランスの良いモデルが搭載されている。「LM-iG461B-SH2」はというと、ミドルハイクラスのNVIDIA GeForce GTX 950 (2GB)になるため、最新ゲームでもばっちりだ。
がっつりゲームを楽しみたい人はNVIDIA GeForce GTX 950 (2GB)。ゲームはちょこっと、あとは動画かなぁ、などという人にはNVIDIA GeForce GTX 750 (1GB)という具合に考えておけば問題はないはずだ。
3DMARKの結果
PCはトータルスペックと自分の使い方で考える
ここまでの解説で、おおよその傾向はつかめたはず。「LM-iG461B-SH2」は、最新スペックとツボを押さえたストレージ構成とグラフィックスで、ゲームから動画編集までこなせる万能選手だ。「LM-iG321X」に関しては安定したスペックで、FacebookやTwitterをしながら、動画サイトを散策するなどといった優雅な使い方が似合う優等生といったところ。
現状で「LM-iG461B-SH2」のがWindows10搭載モデルで99,800円(税別)、「LM-iG321X」も同じWindows10搭載モデルで79,800円(税別)と、2万円の開きがある。この2機の価格差をどう見るかという部分も大切だが、長く使うことになるPCなので、自分のスタイルを最優先に考えた方が良いだろう。もちろん、ここで得た知識をベースに自分なりのカスタマイズで、さらに自己流PCへと近づけるのもアリ! そうしたちょっと欲張りができるのもBTOブランドの魅力だ。いずれにしても、PC選びに失敗せず、慎重かつ大胆に決められるよう、自分なりに知識を集めて最適なモデルを選択していただきたい。
価格・構成については、記事掲載時点の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
(マイナビニュース広告企画:提供 マウスコンピューター)
[PR]提供:株式会社マウスコンピューター