【セッションG】
データはつくるからつなぐへ。データ連携HUBでデータ活用基盤を構築せよ
IoT/ビッグデータ時代が到来により、多くの企業ではデータ活用基盤の構築が急務となっている。特に製造業においては、その有無が5年後のビジネスを左右すると言われている。そのための仕組みのあり方、実現方法について、解説をしたのがアプレッソ 事業推進本部 技術部 部長 友松哲也氏である。
これからのデータ活用基盤に求められているのは、モバイルやWebログ、センサー、ソーシャルなどさまざまな場所で発生した形式の異なるデータをとにかく一カ所に貯め、それらを連携させ分析できる仕組みである。そこで重要になるのが、スケーラビリティが高く、柔軟なインフラを持ち、自分たちが容易に作成、管理でき、さらにはアジャイルで構築できるデータ連携ツールである。
アプレッソが提供するデータ連携ツール「DataSpider Servista」はこの条件をすべて満たしている。クラウドからビッグデータまでさまざまなシステムに対応。大量データでもハイパフォーマンスを発揮するため、最小限のメモリ量で大容量データと高速に連携できる機能も搭載している。
簡単に使えるような工夫としては、やりたいことから検索できるサンプルスクリプト集を用意。またプログラミングは不要で、ドラッグ&ドロップでの直感的な操作が可能になっており、データ連携が可視化されているのでメンテナンス性にも優れる。もちろんクラウドでもどこでも連携が可能なので、配置場所を意識する必要がない。このような特長により、同ツールは日経BPコンサルティングが行った顧客満足度調査において、2014年、15年と2年連続データ連携ソフトウェア第1位を受賞。「DataSpider Servista」はこれからのIoT時代のデータ活用インフラに欠かせないツールといえる。
【セッションH】
データ連携基盤を構築し、「守り」と「攻め」の両軸を持つIT基盤へ
国内のIT投資の現状を分析すると、「守り」の強化に力を注ぎ、「攻め」に転じきれない傾向が見られるが、中には「攻め」のIT投資を行っている企業も在る。その企業の実績を見ると、収益が向上し、競争力が強化されている様子がうかがえる。
例えば、とある大手製造業の企業では、システムをリプレースし、ハイスペックのクラウドコンピューティングの導入を決めた。それにより、これまで時間がかかっていた複雑な計算処理を大幅に短縮することに成功。スピーディーに原価を把握できるようになり、多くの製品価格シミュレーションなども実現できるようになったという。これこそ、まさに「攻め」のIT投資を実施した効果である。
この転換のポイントとなった「データ連携」に、セゾン情報システムズのノウハウが投入された。その解説をしたのがHULFT事業部 マーケティング部 次長の伊藤堅一氏だ。オンプレミスのシステムであれば、データ転送についてはさほど気にする必要はない。しかし、クラウドに大量のデータを送信する場合、ここがボトルネックになりやすいのも事実。
先の例では、POS端末から集めたデータを収集して利用していた。しかしIoTが進めば、人手を介さずに各種機器から収集したデータを自動で連携し、監視・制御・分析などを行う必要がでてくるだろう。M2Mで収集したデータを分析すれば、価値のある情報を見いだすこともできるはずだ。この例のようなデータ連携基盤について、より詳細な内容を知りたい場合は、東京、大阪、名古屋で開催されるユーザーイベントHULFT DAYs 2015に参加してみるといい。
【ユーザー講演】
独立した業務アプリケーションをDataSpider Servistaで連携情報共有基盤を構築
本セミナーの最後を締めくくるユーザー講演に登壇したのは、アイサンテクノロジーの管理部 曽我泰典氏と情報システム室の豊田聡氏だ。講演タイトルは「『つなぐ』技術で実現した、業務の現場が本当に活用できるクラウド ~クラウド基盤導入で浮き彫りになったデータ連携の課題~」だ。
同社は不動産登記と測量業務を支援するシステムを45年間提供してきた。「測量の分野では、土地の位置を高精度に計算する技術が必要になる。その技術が当社の強み」と曽我氏は語る。最近ではGPSやレーザースキャナなどを利用した高精度3次元地図ソリューションの提供も開始した。「これは自動運転走行の車を支援する地図として注目を集めています」と曽我氏。しかし、IT活用に関してはさまざまな課題があったという。
「販売管理や経費精算など、既存システムがそれぞれ独立しており、資料やデータの情報共有に課題を抱えていました」と曽我氏は語る。そこで同社ではまずkintone導入を決定。しかしそこでも、従来からのExcelやメールによる情報共有からの脱却が難しい点や、販売管理システムのデータをkintoneに取り込む際、いちいちデータをCSV化し、APIでアップするという手間が新たな課題として残った。
そんなときに出会ったのがDataSpider Servistaであり、これを活用することで、他システムとの連携をスピーディーに実現した。kintoneの導入により先の課題が解決されたとともに業務効率化が図られた。では次に情報システム室ではどんな課題が解決されたのか。
「kintoneの導入によりアプリの作成速度は飛躍的に向上し、クラウドのメリットも享受できるようになりました。しかしkintoneの活用が進むことでデータ連携やカスタマイズの要望が増え、ほかのシステムの運用をしながら2人のメンバーで対応するのは難しかった」と豊田氏は明かす。しかもkintoneをカスタマイズするにはJavaScriptが必須だが、それに精通している課員がいなかったのだ。
しかし、DataSpider Servistaならkintoneとの連携に加え、基幹システムや経費精算システムなどとの連携も容易なため、今では売り上げ情報がkintoneでも確認できたり、タブレットでも表示できるようになった。また最近では「販売管理システムとクラウド請求書発行サービスEBSとの連携に取り組んでおり、これが実現すれば請求書を発送するという業務がなくなります」と豊田氏。
最後に豊田氏はメールを送信するだけでkintoneの報告書に登録されるというデモを披露。DataSpider Servistaを活用することで、データ連携がいかに容易にできるかを実践してみせた。
「DataSpider Servistaは仕様書も自動作成されるので、システムのブラックボックス化の排除ができる。これからのシステムには欠かせないツールです」と最後に熱く語り、豊田氏の講演は終了した。
「今こそ攻めのIT投資を! 最新IT事例セミナー ~IoT、クラウド活用で新たなビジネスをつかめ!~」では、多くの企業やユーザーによる最新事例が紹介された。セミナー参加者が大きくうなずく様子も見られ、IoTやクラウドコンピューティングへの関心の高さが伺われた。新しいビジネスモデルを確立することは、業界共通の課題。本セミナーでは、その課題に応えるための数多くのヒントが提示されていた。
(マイナビニュース広告企画:提供 アプレッソ)
[PR]提供:アプレッソ