基本的な処理性能をチェック
ゲームのパフォーマンスを見る前に、CPU、GPU、ストレージの定番ベンチでどの程度の結果が出るかチェックしておこう。
まずはCPUの計算力を見るのに最適な「CINEBENCH R15」をチェックする。Hyper-Threading対応のCore i7-6700を搭載するためマルチコア時のスコアが高くなるが、一般的な処理ではシングルコア時のスコアが高い方がよい。おおよその目安として、2011年のSandy Bridge版Core i7-2600Kだとマルチコアが600ポイント強、シングルコアは130ポイント前後に落ち着く。
Skylake世代のCPUはIPCが大きく改善されたため、旧世代のLGA115x版Core i7よりも処理性能は高くなる。Lev-R017-i7-TMのCPUクーラーは非常にシンプルだが、特に発熱が原因でスコアが下がっている雰囲気はない。この性能なら写真や動画編集用に使っても快適なはずだ。
続いてはGPUの描画性能を主にチェックする「3DMark」から"Fire Strike"および"Fire Strike Ultra"テストを実行する。前者はフルHD環境、後者は4K環境を想定したゲーミングPC向けのテストだ。第6世代Core i7の内蔵GPUだと、Fire Strikeで1000ポイント超えるのがやっとという重いテストだが、GTX970の実力はどうか?
第2世代MaxwellをベースにしたGTX970だけあって、Fire Strikeなら9000ポイントを軽く超え、10000ポイントに迫ろうかという高スコアを叩き出している。さすがに4K相当のFire Strike Ultraだと3分の1程度のスコアになるが、これはGTX980Tiを持ってきてもスコアは伸び悩む過酷なテスト。税別約14万円のPCとしては上出来だ。
最後にストレージの性能を「CrystalDiskMark」で計測する。読み書き性能はOSやゲームの起動時間を左右するだけに、少しでも速いものを期待したいところ。
さすがにHDDが1基だけだとシーケンシャルリードは200MB/秒を大きく割り込んでしまうのは仕方のないところ。ゲームの読み込み待ち時間を減らすために、BTOでSSDの追加を強くオススメしたい。
軽量ゲームなら4Kも可能
Lev-R017-i7-TMは高い描画性能を備えているが、これをゲームにどう活かすか考えてみよう。まず軽めのゲームを高フレームレートで遊ぶ、あるいは超高解像度(4Kなど)で遊ぶことが思い浮かぶ。ただ高フレームレートの効果を実感するには高速液晶が必須になるので、今回はゲームを最高画質&4Kで遊ぶことを考えてみたい。
最初にテストするのは「ファンタシースターオンライン2(PSO2)」だ。PSO2の設定画面では最大1920×1200ドットまでしか指定できないが、設定ファイル(user.pso2)を直接編集することで3840×2160ドットで出力が可能になる。画質は最高の"5"、火山エリアマップ移動中のフレームレートを「Fraps」で測定した。解像度はフルHDおよび4Kの2通りで試している。
PSO2は描画負荷が非常に軽いため、4Kでも非常に軽快なフレームレートが得られる。もちろんLev-R017-i7-TMのパワーあっての話だが。PSO2を最高の画質で遊びたい人には最適のスペックといえるだろう。もちろんロビーやショップエリアで大人数がいると最低fpsはもっと下がることもあるが、4人パーティーで狩りをする分には全く問題はない。
PSO2はDirectX9ベースゆえ非常に軽いが、DirectX11ベースで表現をリッチにした「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド(FF14)」はどうだろうか? 今回は公式ベンチを使い画質"最高品質"設定時のスコアを比べてみた。PSO2同様に2通りの解像度でテストした。
FF14ではフルHDならスコアは10000ポイントを軽く超越するが、4Kでは3分の1程度に下がるのは3DMarkとほぼ同じ傾向。GPUの基本的パワーが足りないのはもちろんだが、現在のGDDR5メモリでは帯域が足りないため、たとえGTX980TiクラスのGPUでも4Kだと辛くなる。
つまりPSO2のように描画が非常に軽いゲームなら4Kを視野に入れ、FF14以上より重いゲームで遊ぶなら、解像度はフルHDに抑え画質を稼ぐような設定がオススメだ。
注目の「Fallout 4」も快適
さてLev-R017-i7-TMには世界最大のゲーム配信システム「Steam」クライアントがプリインストールされている。別のPCでSteamのゲームを購入した履歴があれば、同じSteamアカウントを使ってこのLev-R017-i7-TMでもプレイできるのだ(ただしSteamの言語を手動で日本語にしなければいけない点は今後改善が必要だと考える)。
そこでSteamで配信されているゲームタイトルの中で、買って損なしのAAAタイトル2点のパフォーマンスもチェックしておきたい。
まずは当サイトのレビュー記事でもたびたび登場しているアクションRPG「ウイッチャー3 ワイルドハント」だ。描き込みが凄まじいため半端なビデオカードではフルHDで画質を抑える必要があるが、GTX970を搭載したLev-R017-i7-TMではどうだろうか?
ここでは解像度はフルHDに固定し、画質を最高(環境閉塞はHBAO+)設定にした場合と、プリセットの"高"に合わせた時のフレームレートを計測した。フィールド移動中のフレームレートを「Fraps」で計測しているが、GTX980Tiクラスでもパワー不足を招く"HairWorks"は無効化してテストしている。
基本スペックが高いだけあって最高画質でも30fpsを下回ることのない滑らかな描画が楽しめるが、戦闘シーンでギリギリの立ち回りをする場合は若干フレームレートが足らない印象がある。だが画質を1段下げて"高"にすれば60fpsは常時キープできる。通常の(高リフレッシュレートに対応しない)液晶を使っていれば、難シーンは"高"設定で切り抜けるとよいだろう。
Steam配信のゲームといえば、先日発売されるや否や、皆が熱中するあまり有名サイトのアクセス数が激減したという話まで飛び出した「Fallout 4」がある。推奨スペックがCore i7-4790にGTX780と高いことでも知られているが、Lev-R017-i7-TMなら余裕でクリアできる。
ここでも解像度はフルHDに固定し、プリセット画質"Ultra"と"High"の違いをチェックしてみたい。テストはフィールド移動中のフレームレートを「Fraps」で測定しているが、ドライバ側で垂直同期を無効にしている。
ゲーム超序盤での計測なのでまだ重いシーンが出てくる可能性はあるが、Ultra設定でも平均80fps以上と非常に軽快。Lev-R017-i7-TMなら臆することなく最高画質で楽しめるだろう。ちなみに4Kだと平均fpsは30fps程度まで一気に下がる。快適に遊ぶならフルHDまでにしておきたい。
ゲームの楽しさを最大限に引きだせる
以上でLev-R017-i7-TMのチェックは終了だ。自作PCに慣れている人であれば、Lev-R017-i7-TMのハード構成はコスパ重視のゲーム用としてほぼ最適解といえる構成とわかるだろうが、本製品の良いところはその構成が完成品の形ですぐ手に入り、すぐ使い始められること。
描き込みの美しい「Fallout 4」のようなゲームを、低スペックなPCで騙し騙し遊んでいては、せっかく捻出できた時間を無駄にしてしまう。だがLev-R017-i7-TMならフルHD&最高画質で「Fallout 4」も楽しめる。パワーが十分あるため、今後Mod等を入れても十分余裕が持てそうだ。ゲームの楽しさをさらに濃密に味わいたければ、まずLev-R017-i7-TMを検討してみるとよいだろう。
スペック詳細
メーカー | ユニットコム |
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型番 | Lev-R017-i7-TM |
CPU | インテル Core i7-6700 |
メモリ | 8GB PC4-2133 DDR4 DIMM×2 |
HDD | 1TB SerialATAIII |
チップセット | インテル Z170 Express |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
グラフィックス | GeForce GTX 970 |
OS | Windows 8.1 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN |
インタフェース | USB 3.0×5(背面×4、前面×1) br>USB2.0×4(背面×2、前面×2)等 |
サイズ | W210×D477×H432mm |
価格 | 139,980円(税別) |
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