素のままのAndroid 5.1.1とアプリを快適に動かせるハードウェア

続いてOSを見ていこう。「TC8RA5.0」のOSは、Androidの主力バージョンである5.1.1、通称Lollipopだ。独自のソフトウェアなどはインストールされておらず、まさしくまっさらな状態のAndroidを利用できる。なお初期バージョンは5月27日付のものだが、起動時にシステムアップデートが促され、すぐに7月20日付けに更新された。8GBの内蔵ストレージのうち4.5GBほどが使用されており、空き容量は3.8GBほどとなる。

初期設定を行い、Android 5.1.1を起動したところ。Google純正の各種アプリが確認できる

アプリ一覧を見ても、インストールされているのはすべてGoogleのアプリ。まさに素のままのAndroid 5.1.1といえる

初回起動時のカーネルバージョンは、5月27日付。起動後にシステムアップデートが促され、実行すると7月20日付けのバージョンにアップデートされる

内蔵ストレージ8GBのうち、ユーザー用の記憶領域として使用できるのは4.59GBとなる。少々心もとないため、microSDカードなどを利用して不足分を補おう

搭載されているCPUは、Intelのモバイル向けクアッドコアCPU「Atom Z3735G」だ。動作クロックは1.83GHzとなり、Intel HD Graphicsを内蔵している。"Bay Trail"という開発コードでも知られるこのCPUは、Windowsタブレットでも多数の実績があり、ご存じの方も多いだろう。最新のモバイル向けSoCにはあと一歩及ばないものの、大多数のアプリを快適に動かすことができるため、申し分ない性能だ。

Androidアプリ版「CPU-Z」で確認した「Atom Z3735G」。最大クロック1.83GHzで動作するクアッドコアCPUだ

RAM容量は1GBと、最近の製品としては若干少なめ。アプリをこまめに終了させるなどして、メモリを圧迫させないようにすれば快適に利用できるだろう。ネットワーク機能には、IEEE802.11 b/g/nに対応した無線LANと、Bluetooth4.0を内蔵している。SIMカードは搭載できないため、ネットワークを利用するときはスマートフォンのテザリング機能や、Wi-Fiルーターを使用しよう。

ベンチマークで見る「Atom Z3735G」の実力

最後に、本機の性能を見るためにベンチマークテストをいくつかまとめて試しておこう。「AnTuTu Benchmark 5.7.1」では、総合スコアが"31564"という結果になった。これはGoogleの「Nexus 5」と同程度~少々低いくらいの結果となり、性能面で不足はないだろう。「Geekbench 3」では、シングルコア"701"、マルチコア"1891"というスコアを確認できた。マルチコアのスコアが若干低めに感じるが、こちらもAnTuTu Benchmarkに近い傾向だ。3Dグラフィックスを多用するようなものでなければ、ほとんどのアプリを快適に動かすことができるだろう。

「AnTuTu Benchmark 5.7.1」によるベンチマーク結果

「Geekbench 3」によるベンチマーク結果

自宅に良し、仕事に良しのコスパに優れたシンプルな万能サブ機

「TC8RA5.0」の最大の魅力は何か、と問われれば、それは間違いなく価格だ。Android 5.1.1を搭載して14,980円(税別)という価格は、やはりインパクトが大きい。ここまで手ごろな価格でGoogle Playに対応し、好きなアプリを自由にインストールできるなんて驚きだ。だが、廉価製品だからといって使い勝手に支障があっては意味がない。しかし本機は、IPS液晶による美しい画面と、Intelの「Atom Z3735G」による処理能力を兼ね備えており、"普通に快適"に扱えてしまうのが良いところ。持ち運びしやすいサイズと重量もメリットだ。

例えばプライベートならば、ネットワークに保存してある動画や写真、音楽をちょっと楽しんだり、Chromecastを操作するために利用したりと、いろいろな活躍場所が考えられるだろう。またビジネスシーンにおいては、インターネットやオフィス資料を閲覧する端末として十分な力を発揮するため、客先に資料を見せるための端末として利用しても良さそうだ。なお、10.1型モデルの「TC10RA5.0」も用意されており、ネットサーフィンや動画鑑賞はもちろん、メールや電子書籍などの閲覧も非常に快適に行える。その他、Androidタブレットの展開については、こちらをチェックしてほしい。

もちろん細かい点を見ていけば最新のハイエンド端末に劣るところはあるが、多くの方にとってその性能はすでに十分使える域に達しているはず。タブレット市場は普及期を過ぎ、すでに成熟期に入ろうとしている。この安価で十分な性能を備えた「TC8RA5.0」は、まさにそんな現状を象徴した機種ではないだろうか。

詳細スペック

型番 TC8RA5.0
OS Android 5.1.1
ディスプレイ 8.0型ワイド IPS液晶 マルチタッチ対応パネル、1280×800ドット(WXGA)
CPU Intel Atom Z3735G
メモリ DDR3L 1GB
グラフィックス Intel HD Graphics
ストレージ 8GB(eMMC)
サイズ 約W213×D129×H10mm
重量 約340g(タブレット本体のみ)
価格 14,980円(税込)

(マイナビニュース広告企画:提供 株式会社ユニットコム)

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