アイドル撮影会では、参加者が思い思いの写真を撮る。写真のクオリティはピンキリだが、やはり気になるのは他の人がどのような写真を撮影したかという点だろう。しかし、それぞれのメモリーカードに収められた写真を閲覧するのはなかなか手間のかかるもの。今回は、そんな撮影会のようなワンシーンにおける、データ共有方法を探ってみることにしよう。
SSDとNAS、そして無線LAN対応のメモリーカードを用意し、マイナビ編集部にて実際に撮影会をセッティング。アイドルグループ『パツイチ☆モンスター』で活躍中の青木美依奈さんの撮影を通して、写真データの交換を行ってみることにした。
青木美依奈 |
シリコンパワーのSSD「Slim S80」を搭載したNAS
今回データ共有環境を構築するにあたり、用意したSSDは、Flashメモリの製造・販売で名高いメディアメーカー、シリコンパワーのSSD「Slim S80」(480GBモデル)だ。2015年初頭に発売されたこのSSDは、Phison製コントローラを内蔵することで最大読み出し550MB/秒、最大書き込み500MB/秒という高速データ転送を行うことができる。また7月末現在、もっとも安いショップでは2万円台前半で購入することができるため、コストパフォーマンスにも優れている。筐体は7mm厚となっているが、9.5mmに変換するためのスペーサーが付属するので、古いノートPCのHDDを換装する用途にももってこいだ。
今回はこのシリコンパワー「Slim S80」480GBモデルを、QNAP製の1ベイ対応NAS「TS-112P」に搭載して撮影現場に持ち込むことにした。またPCなしで写真データをやり取りするため、eyefi Mobiカードや東芝のFlashAirといった無線でデータを転送できる機器も持参して、実際に使用していただいている。NASにSSDを搭載する場合、残念ながらSSDの速度的なメリットは少なくなるが、残る2つのメリットである耐衝撃性の高さや、消費電力の低さは、持ち運んで利用する際に有効に働くはずだ。これらの機器を利用し、撮影時のデータ閲覧と収集、そして撮影後のインターネットを通じた共有を実現してみよう。