「DetonatioN BYCM」DustelBox氏がPCゲームを始めた経緯とは?
──DustelBoxさんがFPSをプレイするようになった経緯について教えてください。
DustelBox氏:ゲームはもちろん好きでしたが、それ以外にミリタリーにも興味があったので、ずっとPCで本格的なFPSをプレイしたいと思っていたんです。ですが、学生のときはまだあまりお金がなくて、古いPCで細々と「メタルギアオンライン」を遊んでいた程度でした。プレイ環境が変わったのは「Battlefield 3」が発売されたころですね。初めはPlayStation 3版を遊んでいたのですが、PC版に比べ、グラフィックスも劣りますし、何より対戦可能人数が少なく、物足りなさを感じました。そのころちょうど働き始めたところでしたので、初めてゲーミングPCを購入し、本格的にFPSをプレイするようになったんです。ちなみに、購入したPCはツクモさんの「G-GEAR」でした。
──「Battlefield 3」がFPSデビューというと、本格的にプレイを始めてからまだあまり経っていないのですね。
DustelBox氏:はい。当初は周りのプレイヤーが強くて、全然勝てませんでした。最初は本当に「Battlefield」シリーズを楽しんでプレイしていただけなんです。「Battlefield」シリーズはプレイスキルが低くても、いろいろな役割をこなすことで勝利に貢献できるので、自分でキルを取れなくてもゲームに熱中できました。マウスでAIMを行うというプレイスタイルも直感的で目新しかったです。
──どういったきっかけでクラン戦に参加するようになったのでしょうか。
DustelBox氏:「メタルギアオンライン」を遊んでいたときに、プレイ動画をネットにアップしていたので、「Battlefield 3」でも同じように公開してみたんですね。そうしたら「うまいね」というコメントを視聴者の方からいただきまして。ならクラン戦にも挑戦してみようかなと思ったんです。1人で遊ぶのもさみしかったですしね。こうした経緯から「BYCM」の前身となるメンバーと出会い、現在に至ります。
──現在「Call of Duty Advanced Warfare」に挑戦中とのことですが「Battlefield」シリーズとの違いはありますか?
DustelBox氏:「Call of Duty」シリーズは「Call of Duty Black Ops 2」からちょっとずつ挑戦していましたが、やはりプレイフィールはまったく違います。どちらもFPSですから、まったく別のゲームということはないのですが、スポーツで例えるならバドミントンとテニスのような違いでしょうか。まったく別の反応、AIM、立ち回りに使う思考が要求されると思います。
ゲームを快適にプレイするために見よう見まねで自作PCに挑戦
──DustelBoxさんが現在使用しているPCについて教えてください。
DustelBox氏:初めて買った「G-GEAR」のパーツを変更していった自作PCですね。現在では原形をとどめていませんけど(笑)。当初はCPUがIntel Core i7-2600、グラフィックスカードがNVIDIA GeForce GTX 570だったんですが、快適にゲームをプレイしたくて、パーツをいろいろと変えていきました。フレームレート120FPSを目指してGeForce GTX 570をSLI構成にしたり、うるさいのでやっぱりGeForce GTX 680にしたり。SSDも導入しましたし、CPUをCore i7-2600Kに換装してオーバークロックにも挑戦しましたね。しかし、増設に合わせて購入した安い1000W電源が、ほかのパーツを巻き込んで壊れてしまうという痛い体験がありまして……。電源は大事だな、「G-GEAR」の標準電源はしっかりしていたんだなと気付いたしだいです。その後、CPU・ケース・マザーボードを一新し、Core i7-3930KとGeForce GTX 780という構成になりました。現在はさらにグラフィックスカードを変え、Radeon 290Xを使用しています。
──ゲームに使用するデバイスに優先度を付けるとしたら、どのような順番になりますか?
DustelBox氏:FPSは一瞬の操作が勝敗を分けるので、どれも大切だと思いますが、1番重要なのは、やはりPC本体でしょう。フレームレートを維持することは大切です。2番目はディスプレイとマウスですね。この2つはともに視覚に影響を与えるデバイスですから、性能だけでなく。自分に合ったものを選ぶことが大事だと思います。3番目にキーボード・ヘッドセットですね。
──パーツやデバイスに関するこだわりがありましたら教えてください。
DustelBox氏:CPUとグラフィックスカード以外ですと、SSDですね。読み込みが速くなれば、それだけゲームに入る時間も短くなりますので、初動が変わります。フィールドにインする時間が遅いと、それだけ不利になりますから。それとヘッドセットにはこだわりがあります。敵の位置を把握するのはもちろん、マウスをクリックしたときに、どのタイミングで弾が飛んだかで遅延やリコイルを判断したり、相手の武器を把握したりしなくてはいけないからです。こうした理由から、必ずバーチャル7.1chに対応したヘッドセットを使うようにしています。仕事で音のない環境でプレイすることもあるのですが、とても違和感を感じますね。またマイクはクランとのコミュニケーションに必須ですので、音質が良くノイズキャンセル付きのものを使っています。
マウスのサイドボタンも駆使する独自のプレイスタイル
──現在使用しているデバイスと、そのこだわりについて教えてください。
DustelBox氏:マウスの持ち方はつまみ持ちとかぶせ持ちの中間のような感じかな、手のひらをマウスに密着させずに、手首を中心に動かしています。細かな動きをする際は指先で微調整します。ゲームをプレイする場合、キーアサインは必ず変更しますね。マウスのサイドボタンにサブウェポンなどを割り当てることが多いです。「Call of Duty」では、グレネード2をサイドボタンに割り当てています。今は使用していませんが、昔「Battlefield 3」をプレイしていたころは、フットスイッチをスポットに設定していたこともあります。スポットするために「Q」を押すと、移動キーから指が離れてしまうのが嫌だったんです。キーボードは[Ctrl]キーを左手の子指の腹で押せるようにしています。
現在、マウスは手首から先を動かすスタイルでプレイしているという |
[Ctrl]キーは左手の小指の腹で押し分けるのがDustelBox氏のスタイル。可能な限り[W][A][S][D]キーから指を離さずに済むようセッティングするそうだ |
本格的にPCでFPSを始めてからまだ日が浅いにもかかわらず、日本トップクラスの実力を備えているDustelBox氏。その秘密は既存の概念にとらわれない、独自のプレイスタイルにもありそうだ。また初めて購入したPCのパーツをどんどん自分でリプレースしていくあたり、PCにもかなりのこだわりが見える。そんなDustelBox氏は果たして「N1582J-720/E」をどのように評価するのだろうか。