PCゲーマーから圧倒的な支持を得ている、ベンキューのゲーミング液晶ディスプレイ「XL2430T」。垂直リフレッシュレート144Hz駆動やGray to Gray 1msの高速応答速度、フリッカーフリーバックライトといった特徴を備える液晶パネルに、ブレ削減モードやBlack eQualizer Dynamic、インスタントモードなどゲーマー向けの様々な機能が盛り込まれているのが、人気の秘密だろう。とはいえ、垂直リフレッシュレート144Hz駆動のゲーミングディスプレイは他にもいくつか存在しており、それらもまた優れた製品だ。それでもベンキューのディスプレイがゲーマーに選ばれ続ける理由とはなんなのだろうか。
ベンキューの液晶ディスプレイ人気の秘密を探るべく、今回はマルチゲーミングチーム「DetonatioN」のメンバーに話を伺うことにした。このたび取材に応じて頂いたのは、FPS系タイトルの人気作「BattleField4」のチーム『DtN BYCM』からDustelbox選手、そしていま人気急上昇中のMOBA系タイトル「League of Legends」のチーム『Rabbit Five』からAwaker選手の2名だ。ひとことでゲームと言っても、この2タイトルに求められる要素はまるで違うはず。前編では、チーム『DtN BYCM』に所属するDustelbox選手のお話を聞いてみよう。
最大の魅力は、リフレッシュレート144Hzが実現する滑らかな動き
──初めにDustelbox選手自身のご紹介と、プレイスタイルなどについて教えてください
Dustelbox氏:チーム『DtN BYCM』のDustelboxです。よろしくお願いします。私が主にプレイしているタイトルは、「BattleField」シリーズやCall of Duty」シリーズなどのFPS(ファーストパーソン・シューター)です。学生の頃から、PlayStation3などでFPSを遊んでいたのですが、よりきれいなグラフィックを楽しむことができ、参加できる人数が多いPC版をずっとプレイしたいと思っていました。
その後、就職してお金に余裕ができたことでゲーミングPCを購入することができ、そこからFPSを本格的にプレイし始めました。プレイしながら、PCのパーツもかなり変えましたね。その後、動画配信サイトでプレイ動画をアップロードするようになり、視聴者から「うまいね!」というコメントを頂けるようになりました。そこでクラン戦にも挑戦するようになり、今に至ります。
──ゲームをプレイするにあたって重要だと思うデバイスについて教えてください
Dustelbox氏:1番重要なのは、PC本体だと思います。FPSで的確なAIM(照準を合わせる動作)を行うためには、フレームレートを維持することが何よりも重要なポイントです。そして2番目はディスプレイとマウス。これらはプレイ感覚に直接影響するデバイスですから、非常に重要です。そして3番目にキーボード・ヘッドセットですね。
──Dustelbox選手が、ディスプレイに求める要件はどのようなものですか?
Dustelbox氏:応答速度や遅延の無さ、ブレの少なさなどを含めた「反応」の速さでしょうか。ディスプレイ単体の性能はもちろんのこと、マウスなどの入力デバイス、PCのスペックなども影響してくると思います。ゲームは、ディスプレイから知覚した情報をもとに、プレーヤーが操作デバイスで操作を行い、そのレスポンスがまたディスプレイに反映されます。このやり取りをいかに違和感なく行えるかが一番重要ではないでしょうか。
Dustelbox選手のプレイ時のスタイル。ロジクールのマウスとキーボードを使用している |
プレイ時の左手の様子。左手をできるだけ移動に集中させるため、マウスのサイドボタンにもウェポンを割り当てているという |
──「XL2430T」の特徴である144Hz表示は、FPS系タイトルでどのような恩恵が得られますか?
Dustelbox氏:「BattleField」シリーズや「Call of Duty」シリーズなどのFPSでは、AIMの速さがもっとも重要なファクターです。AIMを行うためにマウスを動かすと画面上の景色が一気に変化するのですが、リフレッシュレート144Hzの液晶ディスプレイならば、その瞬間的な画面の変遷の最中でも敵を視認できるんです。高リフレッシュレートによる滑らかな動きは、本格的にFPSをプレイするならば必須だと思います。