前ページでは、津山中央病院がユニットコム製(パソコン工房)のPCを導入したきっかけについて伺ったが、それでは実際に導入しているPCはどのような製品となるのだろうか。医療現場に設置されるクライアントPCのスペックや、導入にあたって考慮しているポイントについて伺ってみよう。

津山中央病院が求める医療現場のPCとは?

マイナビニュース:導入しているPCの筐体やサイズについて教えてください。

村上氏:基本は省スペース型のデスクトップPCですね。タワー型ですと、どうしても足元に置かざるを得なくなるので、床のほこりを吸ってしまいがちです。また病棟という限られた空間では設置スペースの確保にも苦労します。そこで、置き場所を確保しやすいブックシェルフ型のPCを選択し、スタッフにはできるだけデスク上に設置するようお願いしています。

また、回診としてノートPCも導入しています。タブレット型も検討したいのですが、システムのiOSへの対応を考えるとまだまだ難しいのが現状です。タブレットは基本的に情報を閲覧するためのデバイスですから、PCの代替にはならないんですね。PCの台数を減らすことには繋がらないので、システム室で管理する資産が増えてしまうだけじゃないかなと。ただし、患者さんに説明を行うための補助デバイスとしては優れていると思いますので、現在は状況を見つつ環境を整えているところです。

回診時には、ノートPCをメディカルワークカートに乗せ、病室等を周るという

マイナビニュース:医療業務にあたり、どれくらいのPCスペックが必要になりますか?

村上氏:基本的には、最新スペックでなくても、5年先にそれほど遅さを感じないモデルであれば良いのではないかと考えています。多い時で一度に300台くらいまとめて導入しますので、管理の手間も考え、同一スペックのPCを準備するように心がけています。実際にはCore i5くらいのスペックがあれば、電子カルテは快適に閲覧可能です。一部Core i3モデルもありますね。むしろCPUよりも重要なのはメモリでしょう。4GB位は必須です。システムの都合上、クライアントPCのOSはWindowsの32bit版ですので、限界まで積んでいる形ですね。ちなみにサーバーは物理サーバーではなく、VMwareの「vSphere5」の仮想サーバーを利用しています。

ユニットコムの「iiyama PC」ブランドパソコン。キーボード部の保護やバーコードリーダー、盗難防止用ケンジントンロックなどが医療現場であることを印象付ける

マイナビニュース:費用面での選定理由はありますか?

村上氏:修理費用を見越したリース料になっているかどうかという観点で検討しています。一度に大量に導入しますので、毎回1~2台程度の初期不良はでますし、また経年劣化により自然に壊れるものもあります。しかし、その分の修理費用はリース料に含める契約をしていますので、当院からすればプラスになっていると感じています。実際、一週間の交換台数はせいぜい2~3台程度といったところでしょう。ちなみに、300台ほど導入した某メーカー製の液晶ディスプレイが一度に150台ほど壊れたことはありましたね(笑)。その際にもユニットコム 法人営業部さんにはしっかり対応していただきました。

津山中央病院が今後ユニットコム 法人営業部に望むこと

ここまでのインタビューで、ユニットコム 法人営業部は津山中央病院の要望に合ったPCを納入し続け、高い信頼を得ていることが確認できた。医療現場の環境や、導入前後の細かなサービス、そして求められるシステムに応じた柔軟な価格設定が、両者を固く結びつけているのだろう。最後に、津山中央病院の導入例の総括と、今後ユニットコム 法人営業部に望むことを伺ってみよう。

村上氏:まず、PC自体のスペック向上や、ユニットコム 法人営業部さんの生産体制が整ったことによって、導入当初よりも故障率はかなり下がってきていると感じています。色々と過去の故障例などをお話ししてしまいましたが、製品の品質には非常に満足しています。これからも品質とサービスの向上を進めていっていただければと思います。また、Web上での法人見積もりや注文対応の柔軟性を上げていただければさらに嬉しいです。あとは、価格面ですかね(笑)。現状でも不満はありませんが、コストに関する見直しや提案は積極的に行っていただきたいです。これからもよろしくお願いします。

中国・四国地方の中核病院として、更なる医療サービスの拡充を予定している津山中央病院。ユニットコム製(パソコン工房)のPCは、これからも最先端医療の現場を陰から支える存在として活躍することだろう


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