~知られざる野原家の2階へ~
1階がひと段落したので、2階を手伝いにいくことに。クレヨンしんちゃんでは家の2階を描いたシーンは少ない。どんな部屋があるのでしょうか。その時、「うわ~!」という叫び声とともに何かが崩れ落ちた音が聞こえてきました。階段を上がって、奥の部屋を開けると大量のダイエット食品とエクササイズの器具などに埋もれる同僚の姿が・・・。
どうやら、押し入れを開けた瞬間にいきなり物が崩れ落ちてきたそうです。これは、みさえさんの物。作品の中では「雪崩」って呼んでいたな。みさえさんが慌てて上がってきて、恥ずかしそうにしています。確かこの部屋、アニメでは、みさえのお姉さんのむさえが居候していた場所だ。
押し入れは使っているようですが、部屋の中には何も置いていないので、何の部屋か聞いてみると、将来、しんのすけ君とひまわりちゃんが大きくなったら、子ども部屋として使おうと考えていたそうです。
2階のもう一つある部屋は、ひろしさんの部屋のようです。
荷造りに中に入ろうとしたが、ひろしさんは自分で片付けると言う。みさえさんに見つかるとまずい本でも処分しているのかもしれませんね。
~庭には、あの可愛いペットが~
家の中の家財などは全てトラックに積み込みを終えた。すると、しんのすけ君が駆け寄ってきて私の手を引き、庭に連れていかれた。
そうだ、野原家の大事な家族を忘れていた。愛犬のシロだ!しんのすけ君が「わたあめ!」と言うと、自分の体を丸めるおなじみの特技も披露してくれました。
春日部の街よ、さようなら。
全ての荷物を積み込み終え、いよいよ出発の時が近づきます。ひろしさん、みさえさんは、感慨深そうに、長年住んだ我が家を見つめています。そういえば、アニメではみさえさんがガスの元栓を閉め忘れて、ガス爆発で全壊したことがありました。火災保険が降りたとはいえ、すぐ元通りにしてしまうあたり本当にタフな一家です・・・。
今年の映画でも、「家のローンが32年も残っているんだけど・・・、メキシコに引越します!」なんて、しんちゃんのセリフがあったけれど、この家は大丈夫なのかな…。
気がつくと、家の周りには野原家を見送る近所の人たちが集まってきています。この街の人たちもクレヨンしんちゃんの登場人物たちにそっくり。ご近所の人たち、幼稚園のお友達。しんのすけ君は能天気に、変なギャグを言い続けて友達を困らせています。
ひと通り別れの挨拶が終わると、我々の引越しトラックに続き、野原家の一家が乗った自動車も発車。サイドミラーには、手を振る春日部のみんなが見えます。遠くでかすかにカスカベ防衛隊の合い言葉、「かすかべ防衛隊~ファイアー!」という、かけ声が聞こえたような気がしました。
後日、もう一度、春日部のあの街に行きたくて向かってみましたが、なぜか道が思い出せず、辿り着けませんでした。これが私の体験した、摩訶不思議な引越しです。もしかすると、ある日突然、あなたの近所にアニメの登場人物たちが引越して来るかもしれませんよ。
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2015
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