セッティングの自由度が高い「W1080ST+」
W1080ST+の大きな特徴は、投射距離が非常に短いこと。今回の視聴環境では80インチのスクリーンを使用しているため、W1080ST+は1m足らずの距離でスクリーンいっぱいに映像を投射できている。この投射距離について、松田氏はどのような感想を持ったのだろうか。
「比較用のプロジェクターと比べて、半分ほどの距離で投射できていますね。必ずしも短ければよいというものでもないと思いますが、ホームシアターなどの一般的な用途では、やはり投射距離が短いことはメリットでしょう。6畳間のような小さな部屋でも簡単に大画面が実現できますしね。また、ソファの前のテーブルに置いて使えるので、スクリーンの前を人が横ぎったときに、投射映像に影ができてしまうことも少ないのも嬉しいです。学校などでのちょっとした上映会や試写会、店舗やイベント会場でプライベート映像やスポーツ中継を映し出したりするのにも便利なのではないでしょうか」
「比較用のプロジェクターと比べて、半分ほどの距離で投射できていますね。必ずしも短ければよいというものでもないと思いますが、ホームシアターなどの一般的な用途では、やはり投射距離が短いことはメリットでしょう。学校などでちょっとした上映会や試写会を行ったり、店舗やイベント会場でプライベート映像やスポーツ中継を映し出したりするのにも便利なのではないでしょうか」と松田氏。
また、「そういえば先日、人物にプロジェクターで流れ星の映像を投射し、その様子を映像化するという撮影を行いました。その際に使用したプロジェクターの投射距離が長くて、撮影用の部屋の中にプロジェクターを設置してもピントが合わず、結局プロジェクター本体を部屋の外まで持ちださなければなりませんでした。このプロジェクターがあればスムーズに撮影を行えたかもしれませんね」とコメントをいただいた。
投射距離の短さは、松田氏からみてもメリットが大きいと感じているようだ。また投射距離に付随して「映像設定についてはそこまで追い込めるというわけではないですが、整理されていて分かりやすいと思います。またリモコンが自照式となっており、ボタン一つで点灯するのは便利ですね。プロジェクターは暗所で使用するものですし、本体を直接操作することは少ないでしょうから」とも語る。
「自分の好きな色にこだわってほしい」
「普段はカメラなど映像を撮る方の機材を中心に見ているので、映像を出力するプロジェクターを改めて見比べるという体験は新鮮でおもしろかったです。しかし、正直なところ、他のクリエイターが作った映像に対して"これが正しい"と判別するのはなかなか難しいです。元々どのような色を想定して制作したのかがわからないですからね。色の良し悪しの判断基準はどうしても自分の好みになりますし、多くのユーザーはそのような基準で選んでいると思います。今回はそんなユーザー視点を踏まえ、自分のこだわりを持って比較しました」と松田氏は語る。
では、こだわりを持ってこの2つのプロジェクターを比べた場合、松田氏がどちらを選ぶのかを聞いたところ、「私は、DLP方式の左(W1080ST+)を選びますよ。あくまで私の意見になりますが、正直に言って、左(W1080ST+)の色の方が好きですし、黒が締まっていてコントラストが高く感じます。それに、ちょっとしたスペースがあれば映像を見る空間が簡単に作れるという点も魅力でしょう。最近のプロジェクターってすごいですね」と答えてくれた。
今回の松田氏への取材では、ベンキューのW1080ST+が総合的に高評価を得た形となった。しかしプロジェクターに求める要件は、明るさ、設置性、色、操作性、静音性などユーザーによって様々だ。今回のテストはあくまで一例。とはいえ、製品数が多く比較視聴の難しいプロジェクターを検討する際の絞り込みには、1つの参考となるのではないだろうか。手軽なホームシアターの構築を考えている方は、ぜひ一度ベンキューのプロジェクターの映像を店頭などで実際に試していただきたい。
W1080ST+の標準スペック
投写方式 | DLP |
---|---|
画素数 | 1080p(1920×1080) |
アスペクト比 | 16:9 |
輝度 | 2200ルーメン |
コントラスト比 | 10000:1 |
投写距離 | 60型@0.91-1.09m/80型@1.22-1.46m/100型@1.52-1.82m |
ズームレンズ | 1.2倍 |
光源 | 240W |
台形補正 | マニュアル縦横台形補正(±20°) |
対応解像度 | VGA(640×480)~1080p(1920×1080) |
走査周波数 | 15~102KHz(水平)/23~120Hz(垂直) |
スピーカー | 10W×1 |
入力端子 | HDMI [v1.4a]×2(うちMHL対応×1)、コンポーネント×1、コンポジット×1、 ミニD-sub15ピン×1、オーディオRCA(L/R)×1、オーディオミニ×1 |
出力端子 | オーディオRCA(L/R)×1、オーディオミニ×1 |
制御端子 | RS232C×1、USB Mini-B×1、12Vトリガー×1 |
外形寸法 | W312×H104×D244mm(レンズ突出部除く) |
対応解像度 | VGA(640×480)~1080p(1920×1080) |
重量 | 約2.85kg |
運転音 | 28/31dB(エコノミー/標準) |
消費電力 | 最大353W(待機時:0.5W) |
映像クリエイター 松田義正(まつだよしまさ)
1981年5月20日生まれ。根っからの映画好きで、小学生の頃にはすでに映画の道へ進むことを決意。20代にB級ホラー映画を1本監督したのち、活動の幅を広げ、映像クリエイターとして様々な映像制作に関わる。現在は映像制作会社のプロデューサー/ディレクターとして、CMなどの企業のプロモーションからエンターテインメント作品まで、日々さまざまな映像を制作している。
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