不満のないCPU性能とストレージ速度を実現

それでは最後に、試用機の性能をベンチマークで確認していこう。まずはWindows 7の動作の指針である、Windows エクスペリエンス インデックススコアだ。Core i7-4790を搭載しているだけあって、プロセッサとメモリの値はともに7.8と上限に近い。またシステムドライブにSSDを採用しているため、プライマリ ハードディスクはWindows 7の最高値である7.9となっている。動画を処理するにあたっての性能はきっちりと押さえられているといえるだろう。グラフィックス2項目は、CPU内蔵グラフィックスのため6.7となっている。またPCの総合的な性能を測る「PCMark 8」でも安定して高いスコアが確認できる。Casual Gamingの値のみそれほど伸びていないのは、エクスペリエンス インデックススコアの結果同様、CPU内蔵グラフィックスを利用しているためだろう。

試用機のWindows エクスペリエンス インデックススコア

「PCMark 8 Home conventional 3.0」のベンチマーク結果

CPUの処理能力を確認できる「CINEBENCH R15」でも、しっかりとした性能を確認できる。"CPU (Singe Core)"と、"CPU"の項目のスコアの違いに注目してほしい。マルチスレッド処理による処理能力の伸びを確認できるだろう。ストレージの速度を計測するソフト「CrystalDiskMark」では、SSDとHDDの速度の違いがはっきりとわかる。アプリケーションや作業用領域をSSDに、データ保存場所を大容量のHDDに設定すると、速度と容量を両立できるだろう。

「CINEBENCH R15」の実行結果

「CrystalDiskMark 3.0.3 x64」によるSSDのベンチマークの結果

「CrystalDiskMark 3.0.3 x64」によるHDDのベンチマークの結果

CPU内蔵グラフィックスはどこまでゲームを動かせるか?

グラフィックスカードは搭載していないため、3DグラフィックスはCore i7-4790に内蔵されたIntel HD グラフィックス 4600で処理されることになる。本機のカスタマイズ方針を考えると3Dゲームなどを遊ぶ機会は少ないと思うが、念のためベンチマークで性能を測っておこう。3DMarkの結果はといえば、ハイパフォーマンスPC向けの「Fire Strike」の結果はさすがに厳しい。ミドルレンジやラップトップ向けとなる「Sky Diver」ではそこそこの数値が確認できるため、軽めの3Dゲームであれば対応できそうだ。

「Futuremark 3DMARK」Fire Strike 1.1

「Futuremark 3DMARK」Sky Diver 1.0

あわせて、国産ゲームの定番タイトルから「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」のベンチマークテストを試してみた。現在主流となっているフルHD(1920×1080)で遊びたいところだが、やはり高めの設定での動作は難しそうだ。設定を下げて解像度を維持するか、1280×720まで解像度を落とせば、これらのタイトルも快適に遊ぶことができる。

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」1920×1080・標準品質(デスクトップPC)

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
設定 スコア 評価
1280×720【標準品質(デスクトップPC)】 5159 とても快適
1280×720【高品質(デスクトップPC)】 2202 普通
1920×1080【標準品質(デスクトップPC)】 2589 やや快適
1920×1080【高品質(デスクトップPC)】 1073 設定変更が必要

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」1920×1080・標準品質

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10
設定 スコア 評価
1280×720【標準品質】 7401 とても快適
1280×720【最高品質】 5889 快適
1920×1080【標準品質】 4039 普通
1920×1080【最高品質】 2795 やや重い

新ケース「EX-01T-M」を採用し、使い勝手が向上したエアロストリームシリーズ

SSDの普及や光学ドライブの必要性の低下などに伴い、ベイ数を調整することでさらなる小型化に成功したエアロストリームの新ミニタワーケース「EX-01T-M」。シャーシのオールブラック塗装や、前面インタフェースの変更など、ユーザー視点に立ち、細かい点まで丁寧にブラッシュアップが行われているのが確認できた。eX.computerのラインナップの中でも主力に位置するモデルだけに、これらの変更は多くの利用者に恩恵を与えてくれることだろう。長年使える安定性の高いPCの購入を検討しているのであれば、ぜひこの新モデルのことを頭の隅にとどめておいてほしい。

詳細スペック

試用機の詳細スペック
型番 エアロストリーム「RM7J-E63/E」カスタマイズモデル
CPU Intel Core i7-4790プロセッサー(定格3.6GHz、TB時最大4.0GHz)
チップセット Intel B85 Express(MSI B85M-E45)
メモリ PC3-12800 DDR3 8GB(4GB×2) SanMax
グラフィックス 内蔵グラフィックス (Intel HD グラフィックス 4600)
ストレージ SSD 128GB MLC(Transcend 370 Series)
ストレージ HDD 3TB/SerialATAIII(Western Digital WD30EZRX) ×2台
光学ドライブ DL対応 DVDスーパーマルチ(ASUS DRW-24F1ST)
TVキャプチャーボード GV-MVP/XS3(アイ・オー・データ機器)
電源ユニット CWT製 GPK500S(最大550W、定格500W) 80PLUS BRONZE認証
ケース eX.computerオリジナル MicroATXミニタワーケース
(ブラック/EX-01T-M/防塵フィルター搭載)
OS Windows 7 Home Premium 64ビット
価格(※) 122,800円(税別)

※価格にはTVキャプチャーボードの値段は含まれていない。ちなみにツクモネットショップで購入した場合、1月16日時点で12,517円(税込)だった。

(マイナビニュース広告企画)

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