アームとスタンド、S.Switchの形状が変化したXL2430T

続いて本体の形状や可動域を確認しよう。XL2430Tで変化がひと目でわかるのがアームとスタンドだ。アーム自体の位置が従来より高くなり、斜めに傾斜した形となった。また土台はフラットな形状となり、小物や他のデバイスなどを置くことが可能になった。S.Switchの設置方法と形状も土台と合わせて変化している。XL2420Tでは内蔵されたマグネットでスタンドの左右どちらかにくっつける方式だったが、XL2430Tではスタンド上の窪みにはめ込む形となった。S.Switch自体の形状も丸みを帯びた形に変化し、「AUTO MODE」ボタンが追加されている。

本体背面の様子(左がXL2430T、右がXL2420T)。アームとスタンドの形状が大きく変わり、XL2430Tではアームが後ろに傾斜した

OSDメニューをコントロールするS.Switchの形状が変化し、また設置方法も変わった(左がXL2430T、右がXL2420T)。新たな形状はマウスのように操作することができる

アーム部に用意されたケーブルを通すための穴の形状にも変化がみられる(左がXL2430T、右がXL2420T)。赤いワンポイントカラーが入っているのは従来同様だ

ディスプレイ本体を持ち運ぶ時に便利なスタンドの取っ手(左がXL2430T、右がXL2420T)。スタンド本体と一体成型になり、剛性が増している。なおXL2420Tのスタンド背面に見える窪みは、ヘッドフォンハンガーを取り付けるスペースだ

ディスプレイの角度や高さを記録しておける目盛りとマーカーを装備

さらにアーム部、ディスプレイとの接続部、スタンド部に目盛りとマーカーが用意されている。これはチルト/スウィーベル角度や高さを記録しておくためのもので、自分に合ったセッティングを行った後にマーカーを動かして記録しておけば、いつでもベストな配置を再現できる。LANパーティや、大会でXL2430Tを使用するとき、そして自宅でディスプレイ位置を変更する際に活躍してくれるだろう。

アームの向き、角度、高さの調節を行う箇所には、目盛りとマーカーが用意された。自分にとってのベストセッティングを記録しておくことができる

可動域が広がり、より柔軟なセッティングが可能

左右のスウィーベル範囲は35°から45°に変更、また高さ調節範囲も広くなり可動域は10mmほど広くなっている。ピボットにも引き続き対応し、90°回転させ縦型表示が可能。可動域が広がったことで、よりセッティングの幅が広がっている。一方、スタンドの仕様変更に伴い、サイズは大型化している。同時に重量も増しており、約7.0kgに達した。

スペック表:筐体

調節できる高さの違い(左がXL2430T、右がXL2420T)。アーム部の変更により可動範囲が広がり、より高い位置までディスプレイを引き上げることが可能となった

ティルト角度は変更なし(左がXL2430T、右がXL2420T)。ともに-5°~20°の範囲で動くが、XL2430Tではスペースにかなり余裕が見える

スウィーベル範囲の違い(左がXL2430T、右がXL2420T)。XL2430Tは首振り範囲が広くなり、大きく左右に動かすことが可能だ

消費電力については、方向性に大きな変更が入っている。XL2430Tではエコモードが廃止され、代わりに標準モードの消費電力が低下した。最大消費電力こそ過去最高となっているが、輝度を最大にすることのない実際の使用時にはもっとも低い電力で動作することだろう。