SSD導入によるソフトや読み込みの速度が安心を生む
今回用意したPCはSandyBridge世代の製品でOSはWindows8.1。このPCのストレージを、SSD「Samsung SSD 850 PRO」の1TBモデルに変更した。また映像編集ソフトとして、Adobeの「Premiere」や「After Effects」「Lightroom」などをインストールしている。HDDと比較したベンチマークテストも行ったので、参考までに確認してほしい。
■ テスト機スペック | |
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CPU | Intel Core i7-2600 |
チップセット | Intel H67 Express |
メモリ | PC3-12800 DDR3-1600 (4GBx2) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 3000 |
ストレージドライブ | Samsung SSD 850 PRO 1TB |
OS | Windows 8.1 64ビット |
ストレージ用の定番ベンチマーク「CrystalDiskMark」で「Samsung SSD 850 PRO」(左)とHDDを比較してみると、アクセス速度の違いがよくわかる。特に注目してほしいのが4Kの値。小さな容量のデータを読み書きする際に数十倍以上の速度差が現れている。アプリケーション使用中に起こるファイル読み込みが高速化され、全体的な速度向上が見込めそうだ |
坂口氏 「まず、Windowsやアプリケーションの起動が速いことに驚きました。『Premiere』や『After Effects』は動作が重いというイメージがあったのですが、動作もスピーディな感じがします。最初のプラグイン読み込み速度から全然違いますよね。私の環境でFinal Cut Proを動かしているときは、編集しながらシークバーなどを動かしているとかなり重く感じますが、そういったストレスを感じないです。エフェクトや文字入れもスムーズですね。動作が速いと、ソフトが安定しているように感じます。色々なフィルターをかけたりしてもすぐに適用されますし、読み込みなどで待つことなく、操作に対して画面がしっかりついてきます。フリーズするかもしれないという怖さを感じませんね」
SSDの速度が全ての決め手となるわけではない。しかしソフトの起動や、映像素材・プラグインなどのデータの読み込みに対する影響は大きく、坂口氏にも高く評価いただけたようだ。逆に、物足りない点はあったのだろうか。
坂口氏 「そうですね、普段は3~4TBのHDDを利用していますから、1TBという容量はこれ一台で回すにはまだちょっと容量が足りないかもしれません。ただし、編集ソフトの読み込みがこれだけ速くなるなら、OSを入れるドライブだけでも変える価値がありそうですね。すぐに導入するなら、HDDと組み合わせて使うことになるかな。それか、データのやり取りに利用するのがよさそうですね。バイク便などで送る際にも安心です。ちなみにこれ、Mac OSでも利用できますか? 」
映像編集においては、やはり容量はあればあるだけうれしいようだ。SSD容量は急激な勢いで増加しており、HDDと肩を並べるのもそう遠い話ではないだろう。ひとまずはOS・アプリケーション用ドライブやノートPCのドライブとして利用し、容量の増加にしたがってデータドライブも順次移行を進めると良さそうだ。なお、Samsung SSDはMac OSでももちろん利用できる。過去の記事で「USB 3.0接続ポータブルSSDキット」や「Samsung SSD プレミアムサポートパッケージ」を紹介しているので、興味のある方は詳しくはそちらを確認してほしい。
制作に集中できる環境がプロの仕事には必要
坂口氏 「Windowsやアプリケーションの速度がこんなに変わるものとは思いませんでした。そして編集や読み込みも速いですね。編集ソフトが快適に動くせいか、とても動作が安定しているように感じました。機材が映画の出来を決めるわけではありませんが、環境を整えることでより制作に集中することができますし、時間的にも精神的にも余裕が生まれますよね。特に少人数で制作している現場に、この速度は有効だと思います。プロの仕事をするなら、やはりこれくらいの機材が必要だと実感しました。ぜひ私の環境でも導入してみたいですね」
生粋の映像作家である坂口氏だけに、制作環境を重要視しているのが印象的だった。そんなクリエイターの要望にも「Samsung SSD 850 PRO」ならばしっかりと応えられそうだ。制作環境の改善を考えているクリエイターの方はぜひ参考にして欲しい。 最後に、東京国際映画祭2014にて上映される坂口氏の作品『抱擁』についてコメントをいただいたので紹介しよう。東京国際映画祭2014は10月23日から31日の9日間にわたって開催されるので、興味を持った方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。
坂口氏 「このたび東京映画祭で上映します『抱擁』は、東京国際映画祭2014の中で唯一のドキュメンタリー映画となります。親しい人を失った悲嘆、そして同時に訪れる老い。これはだれもが例外なく、いつしか向き合わなければならない問題です。その悲しみからどのようにして生きていくかという普遍的なテーマを、一人の女性…… 私の母親を通して描いてみました。愛する人を失った後の人生をどう生きるか、思いを巡らせてもらえればと思います」
■坂口香津美 プロフィール
鹿児島県出身。家族や思春期の若者を主なテーマに200本以上のTVドキュメンタリー番組を企画構成演出。著書に小説『閉ざされた劇場』(読売新聞社)。これまで6作の映画を監督。『青の塔』(01)でヒューストン映画祭シルバーアワード受賞、『カタルシス』(02)と共にドイツでも公開された。ロッテルダム映画祭出品の『ネムリユスリカ』(11)以降は撮影も手掛ける。
『夏の祈り』(12)に次ぐドキュメンタリー作品『抱擁』(14)は、2014年東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門正式出品、2015年初夏シアター・イメージフォーラム(東京)、シネ・ヌーヴォ(大阪)、ガーデンズシネマ(鹿児島)ほか順次公開。また同作品の全国公開をめざし、Motion Galleryにてクラウドファンディングに挑戦中。
■「抱擁」オフィシャルサイト:https://www.facebook.com/walkingwithmymother
次回作は『シロナガスクジラに捧げるバレエ』、渋谷のユーロスペースにて2015年に公開する。
■Twitter:@HouyoMovie
(マイナビニュース 広告企画)
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