2014年はこんなところへ - サムスンイノベーションミュージアム
3年目となる今回のツアーは、サムスンイノベーションミュージアムの見学、ホアム美術館の見学、そしてテーマパーク「エバーランド」でのK-POPホログラム鑑賞といった内容だ。
サムスンイノベーションミュージアム(以下、SIM)は、2014年4月にオープンしたサムスンの歴史と未来を学べる博物館である。ソウルの南へ約40kmの水原市にあり、近くにはサムスンの研究所など関連施設も多い。SIMは5階建てのビルで、大きくHall 1、Hall 2、Hall 3という3つの展示に分かれている。
Hall 1の内容は「発明家の時代」だ。電気の発見に始まり、照明の発明、通信の発明、家電の誕生、ラジオの誕生といった、エレクトロニクスの発展を貴重な資料をもとに分かりやすく解説している。静電気を蓄える「ライデン瓶」やエジソンの電球など、科学史に必ず出てくる重要な発明品がずらりと並ぶのは圧巻だ(一部はレプリカ)。
Hall 2では「企業革新の時代」として、情報革命によって現代文明の発展が加速されていく様子が体験できる。Hall 2の展示は、「半導体」、「ディスプレイ」、「モバイル」の3ジャンルに分かれ、それぞれサムスンの重要な事業分野だ。
Hall 3は「創造の時代」。サムスンの革新への意思と未来へのビジョンを180度ワイドスクリーンを利用したパノラマ映像で鑑賞したり、サムスンの最新製品やソリューションを体験したりできる。また、Hall 1~3の展示とは別に、1Fにはサムスン歴史館があり、サムスングループのルーツやサムスンの挑戦と革新の記録が展示されている。
筆者は、昔から科学館や博物館が大好きで、これまでにさまざまな施設を訪れてきた。エレクトロニクスの発展というテーマに沿って分かりやすい展示が行われているSIMは、こうした分野に興味がある人にはおすすめの博物館だ。入場料が無料というのも嬉しい。
ホアム美術館
続いてはホアム美術館だ。サムスングループの創立者である故イ・ビョンチョル会長が、長年にわたって収集してきた韓国の文化財や美術品のコレクションを収蔵している。昨年(2013年)のツアーで訪れたリウム美術館は、現代美術が中心なのに対し、こちらは高麗青磁・朝鮮白磁・仏画・絵画といった、比較的古い年代の美術品が多い。また、ホアム美術館の建物は、著名な建築家であるマリオ・ポッタ氏、ジャン・ヌーヴェル氏、レム・コールハース氏の3人が手がけた作品であり、建物自体も芸術作品としての価値が高い。庭園の手入れも行き届いており、散策もおすすめだ。
ツアーの最後に訪れたのが、韓国最大のテーマパークである「エバーランド」だ。実はこのエバーランドも、サムスングループの系列会社が運営している。サムスンの最新技術を用いたアトラクションの1つ「K-POPホログラム」は、PSY、BIGBANG、2NE1といった人気アーティストが目の前に立って歌っているかのような、臨場感が感じられる3Dシアターだ。
今回は特にこれを見て欲しいとのことで、Global Summit参加者全員で、K-POPホログラムを鑑賞した。カンナムスタイルの大ヒットで欧米にもファンが多いPSYのホログラム映像は見事で、参加者からは大きな歓声や拍手が飛び交っていた。K-POPホログラム鑑賞後はフリータイムとなり、エバーランド内を自由に散策する時間が与えられた。筆者はライター仲間と一緒に、エバーランドのほぼ全域を歩いてみたが、アトラクションの規模や種類は、数あるテーマパークの中でも、トップクラスだと感じた。
超巨大財閥サムスングループの底力
Samsung SSD Global Summitに参加する度に思うのが、サムスングループの巨大さだ。例えば「サムスン電子」といえば、IT業界では知らない人はいないトップクラスの半導体メーカーであるが、2日目のツアーで訪れる美術館やテーマパークなど、サムスンとは関係なさそうなところでも、サムスングループの傘下にあるところは多い。参加者や関係者が泊まっていたホテル「THE SHILLA」も、サムスングループのホテルだ。
サムスングループの総売上は韓国GDPの25%に達するとも言われており、まさに超巨大財閥である。だが、入場無料の博物館を設立したり、会長らが長年にわたって収集した貴重な美術品を広く一般公開する美術館を運営するなど、社会貢献や文化事業にも積極的なことに、毎年感心するのだ。また、Samsung SSD Global Summit自体の運営も年々洗練されてきており、参加者の満足度が高い希有な発表会といえるだろう。
(マイナビニュース広告企画)
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