GIGABYTEは、"Haswell Refresh"や"Devil's Canyon"などの最新CPUをサポートするIntel 9シリーズチップセットにおいて、ゲーミングマザーボード「G1 GAMING」シリーズを立ち上げた。現在9モデルがラインナップされているこのシリーズは、ゲームユーザーのニーズに応えるためにサウンドやネットワーク機能を強化し、全モデルにおいて同社の品質規格「Ultra Durable」に対応させるという、今までにない製品展開を行っている。
そんなゲーミングシリーズの中から、1万2千円台から購入できるコストパフォーマンスに優れたMicroATXマザーボード「GA-H97M-Gaming 3」を紹介する。特にゲーム向けのLANコントローラ「 Atheros Killer E2201」の実力をチェックしてみたので紹介しよう。
「GA-H97M-Gaming 3」は、チップセットにIntel H97 Expressを搭載することで、ゲーミングモデルとしてクオリティを残しながらも、価格を下げることに成功したモデルだ。低価格帯まですそ野が広がったゲーミングシリーズは、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
「GA-H97M-Gaming 3」のパッケージと同梱品。バックパネルの色もイメージカラーに合わせた黒と赤だ。そしてこの目玉マークは……そう、GIGABYTEのグラフィックスカードに採用されていたあの青いマークがマザーボードに進出してきた |
負荷のかかるゲーム時こそ活きる「Ultra Durable」
「GA-H97M-Gaming 3」は、「Intel H97 Express」を搭載したマザーボードだ。MicroATXフォームファクタを採用しており、ミニタワー型やキューブ型のケースに収め、コンパクトなデスクトップPCを構築することができる。"Haswell Refresh"や"Devil's Canyon"などLGA1150の最新CPUに対応。チップセットの制限により「Core i7-4790K」や「Core i5-4690K」といった”K”付きモデルのオーバークロックこそ行えないものの、安定した動作でゲームを支えてくれるだろう。全モデルにおいて「Ultra Durable」を採用しているだけあって、1万円台前半の本モデルでもCPUソケットにはしっかりと厚手の金メッキが施されている。H97 Expressを採用しながらもAMD CrossFireに対応し、マルチGPU環境も構築可能だ。
CPUソケットのピンには、金属の腐食を防ぐために通常の5倍もの量の金メッキが施されている。接点不良による不具合を防止してくれそうだ |
メモリはDDR3対応の対応スロットが4つ。2枚で動作させる場合は、灰色のスロットから挿入する。もちろんデュアルチャネル動作が行えるため。できるだけ2枚一組で増設しよう |
拡張スロットは計4本、PCI-Express x16を2スロット(内1つはx4動作)、PCI-Express x1を2スロットの構成だ。AMD CrossFireに対応しており、マルチGPU環境を構築できる |
ストレージ用端子はSATA3.0端子6基のみとなっており、Intel 9シリーズとしてはシンプルなほうだろう。とはいえ、多くのユーザーが使用するのは当分この端子だったりする |
ゲームで勝つためにはネットワークとサウンドが重要
続いてバックパネルを確認しよう。端子は所狭しと並べられており、USB2.0×4、USB3.0×4、PS/2ポート、HDオーディオと光出力端子が確認できる。さらに映像出力端子として DVI-I、VGA、HDMI、Displayportの4端子を備えており、さまざまなディスプレイとの接続が可能だ。また本機がゲーミングモデルと呼ばれる理由の1つとなっている、ゲーマー向けのLANコントローラ「Qualcomm Atheros Killer E2201」の端子が確認できる。ネットワークの帯域をアプリケーションごとに調整、パフォーマンスを最適化し、特にオンラインゲームでの遅延やラグを低減させることができるという。
もう1つの理由は、サウンドへのこだわりだ。再生時のSN比115dB、録音時のSM比104dBというスペックを実現した最新オーディオチップ「Realtek ALC1150」を搭載し、さらに周囲のパーツからの電磁波の影響を受けないようチップに厳重なシールドを施してクリアなサウンドを実現している。