子どもにインターネットを使わせるのは不安。でもルールを決めていない家庭は約8割
スマートフォンやタブレットの普及に伴い、子どもがインターネットを利用する機会が増えている。マイナビが行なったマイナビニュース会員向けのアンケート調査(ウェブログイン方式、有効回答数212、調査期間2014年6月20日~6月30日)によると、小学生から高校生の子どもを持つ家庭で子どもにインターネットを利用させている人は全体の55%という結果となった。またどんな機器を使って子どもにインターネットを利用させているかという質問を行なったところ、パソコンが53%ともっとも多いが、スマートフォンや携帯電話、タブレット端末からの利用も44%と大きな割合を占めている。
「子どものインターネット利用に関して不安なことがあるか」という設問に対しては、65.1%の人が有害サイトの閲覧やトラブル被害など何らかの心配な点を回答している。
インターネット利用に関する不安を内容別に分類した結果。個別の意見としては「勉強がおろそかにならないか不安」(男性/33歳)、「長時間見て無駄に時間を使っている」(男性/50歳以上)、「親があずかり知らないところが困る」(女性/28歳)という意見もあった |
6割以上の親が子どものインターネット利用に不安を感じている反面、利用時のルールを決めていない家庭は全体の79%であることもわかった。逆にルールを決めている家庭では、「1日1時間まで。お金のかかるダウンロードはNG」(女性/43歳)、「親のいないところでの使用は禁止」(男性/30歳)、「フィルタリングはオンにする」(男性/50歳以上)といった意見も見られた。
想定外のインターネット利用を防ぐには?
続いて、子どもの立場から見たインターネット利用に関するアンケート調査(ウェブログイン方式、有効回答数134、調査期間2014年6月20日~6月30日)の結果を紹介しよう。この調査では24歳以下のマイナビニュース会員とフレッシャーズ会員(大学4年生・大学院2年生)に対し、中高生時代のインターネット利用に関して回答してもらった。1年~数年程度前の状況であるため、現在とは事情が異なる可能性があることをあらかじめご了承いただきたい。
自宅でインターネットを利用していた人のうち、親の目の届かないところで利用していたと回答した人はおよそ半数の50.7%に及んだ。どのように工夫していたのかという設問に対しては、恒常的に親の目の届かない場所でインターネットを使用できる環境だったという回答や、親の外出時に使用していたといった意見が多かった。
このような結果を目の当たりにすると、子どもにインターネットを使わせるべきではないと考える人もいるかもしれない。だが同アンケート調査でインターネットを利用してよかったことを聞いてみたところ、「授業で気になったことを、より深く調べることができた」(男性/21歳)、「たくさんの試験問題に触れることができた」(男性/24歳)、「SNSで友人と交流を深めた」(女性/24歳)、「趣味の幅が広がった」(女性/22歳)など、インターネットならではのメリットも多く見られた。誤った使い方や使いすぎにさえ注意すれば、インターネットは学習をサポートしたり日常生活を充実させる手段として有効なのだ。そんなインターネットを有効活用するためには、家庭内でのルール作りが重要だと言えるだろう。
では、どのようにしてルールを決めたらいいのだろうか? ここではそのひとつの解答として、NECプラットフォームズ(旧NECアクセステクニカ)の無線LANホームルーターである「AtermWF300HP2」を取り上げたい。2014年5月に発売されたこの新モデルでは、個々の端末ごとにインターネット利用時間を制限できる「こども安心ネットタイマー」に対応。スマートフォンやタブレットでインターネットに接続できる時間を、ルーター(無線LAN親機)側で管理できるのだ。子どもが自分専用の端末を持っているとインターネットの利用制限を徹底することは難しいが、無線LANルーター側でインターネットへのアクセスを遮断すれば制限が可能となる。
もちろん子どもと十分話し合った上でのルール作りが重要だが、まずは「AtermWF300HP2」の基本性能や機能について次ページから解説していこう。