シャンプー開発のきっかけ

銀座総合美容クリニックは薬やメソセラピーで“治療する”病院なので、シャンプーやリンスといった頭髪ケアと関係はない。ただ治療を行っている患者さんから「どんなシャンプーを使ったらよいのか?」という質問を必ず受けることから、シャンプー開発にいたったと言う。

「最初はありモノのシャンプーを自分で調合して、お分けしていたんです。その評判がとても良かったのですが、その後患者さんも増え、自分の手で調合するのは追いつかなくなってきました。それなら製品化しようというのが、シャンプー開発のきっかけです。2年前に、頭皮のためのシャンプー、“スカルプ フォーマットシャンプー”の販売を開始しました」

何度も言うが “髪が生えるシャンプー”はない。太り過ぎが原因で体調を崩した方は、病院で治療を行うだろう。しかし、痩せても太りやすい体質は持っているわけで、日々のケアを怠り暴飲暴食をしたらまた元に戻ってしまう。髪の毛も同じで、日ごろのケアが肝心。そういう観点から作られたのがこの頭皮用石鹸シャンプー“スカルプ フォーマットシャンプー”なのだ。同様のコンセプトのもと、お風呂上がりに使用するローション、“スカルプ リブートローション”も発売中だ。こちらは大豆イソフラボンや琥珀ニンニクエキスなどを含んでいるので保湿効果があり、頭皮の環境を整える商品となっている。

“スカルプ フォーマットシャンプー”と“スカルプ リブートローション”

多くの声から生まれた“トリートメント”

さて、前置きが長くなったが、今回発売された“ボタニカル・ヘアプロテクション”について伺っていこう。もともとケア商品は“スカルプ フォーマットシャンプー”と“スカルプ リブートローション”で十分だと思っていたというのは、開発・販売を行うメソケアプラス社の加藤氏だ。「極論はシャンプーだけでいい。頭髪を気にしている方に限らず、様々な方々に好んで使って頂けるシャンプーだと思っています」と言う。ローションに関しても、髪が気になる人や将来が心配な人、そういう人たち“だけ”が使ってくれればいいそう。しかし、シャンプーとリンスやトリートメントはセットで使うもの、そう思っている人は多いのではないだろうか?

「トリートメントに関しては、シャンプーをご利用の方々から要望がとにかく多かったです。少し乱暴な言い方をしてしまうと、リンスやトリートメントは皆が使わなければならないものではありません。トリートメントの目的は、傷んだ髪にアプローチをして、髪にツヤやコシを与える事。髪の毛が長くて傷みやすい人、毛染めやパーマで傷んでいる人、日差しや紫外線でダメージを受けやすい人、そういう方たちが使えばいいのです。そういう発想のもと、コンディショニング剤の原点に立ち返って開発したのが、“ボタニカル・ヘアプロテクション”です。頭髪医療という観点から見ると必要のないものなのでしょうが、あまりにもリクエストが多かったために、その声に答えたというのが実情ですね」

植物性シリコンという新しい選択肢

“ボタニカル・ヘアプロテクション”を開発していく過程において、最も重要なキーワードが、シリコンである。髪の毛をサラサラ・ツヤツヤにしたい、そう思うユーザーのことを考えて検討すると、そう簡単にシリコンを候補から外すことは出来なかったという。今世間ではシリコン、ノンシリコンの論争もあるくらい、時として悪者にもされかねない存在。シリコンは、頭皮が荒れる、残る、蓄積するというイメージがあると言われているが、実はそうとばかりは言えないという。

「シリコンは分かりやすく言うと、ロウのようなもので毛髪の周りをプロテクトするようなものです。それでツヤツヤになる。短所として、蓄積すると髪の毛が少しベタつく事があるんです。それが最大の問題点ですが、キチンと流しておけば問題はありません。僕らは開発当初において、シリコンでのトリートメントを設計しておりました。なぜなら、トリートメントの本来の目的を重要視したかったからです。ところが開発中、世の中の風潮があまりにもノンシリコンが主流になってしまったため開発が頓挫しました。どれだけ考えあぐねた商品でも、みなさんに使ってもらえなければ意味がなくなってしまいます。そんなときに出会ったのが、植物性シリコンです。植物性のシリコン様物質を使用する事で、トリートメント力の問題をクリアするとともに、天然の植物由来のもので安心してご利用いただけると考えています。」

“ボタニカル・ヘアプロテクション”の特徴成分は、菜種とアブラヤシから抽出したオイル、伊豆大島産のヤブツバキから取れるツバキ種子油、コメヌカ油といった天然のシリコン様物質に加えて、加水分解エンドウタンパクを配合することにより、高いコンディショニング効果を実現しているという。

“ボタニカル・ヘアプロテクション”

最後に加藤氏が言う。 「このシャンプーが世の中に広まっていってほしいですが、一番困るのは“毛が生えるシャンプー”と言われてしまうこと。そういうものは存在しないと思います。自分のケア、病院での治療、そういうことをふまえて、頭髪ケアをしていただきたいと思っています」

頭髪に悩んでいる人は、まずスカルプケアからはじめてみるのも良いだろう。そういう意味では、メソケアプラスはうってつけのアイテムかも知れない。モチモチとした泡の洗浄感と、ベタつきのない使用感は一度使用すると元に戻れない感覚である。

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