新世代GPU「Maxwell」を搭載したゲーミングノート「N1561J-720/E」の実力を試す

長年のPCパーツ販売のノウハウを活かした、魅力的なPCが取りそろえられているツクモのBTO PCブランド「eX.computer」。その中でも特に最新ハイスペックパーツを搭載したモデルが多数ラインナップされている、PCゲーマー向けブランド「G-GEAR」から発売された新製品が、「G-GEAR note N1561J」シリーズだ。

CPU内蔵グラフィックスとは別にGPUを搭載し、3Dグラフィックス機能を強化したモデルは「eX.computer」にもすでに存在する。しかし本格的にゲームを"楽しみたい"のであれば、やはりミドルクラス以上のGPUやクアッドコアCPUを搭載した製品を選びたい。そんなユーザーに向け、購入しやすい10万円台から用意されていたのが、従来モデル「G-GEAR note N1560J」だった。「G-GEAR note N1561J」はそんな人気シリーズの後継機となる。

今回は、発売されて間もない「G-GEAR note N1561J」シリーズから、SSDとHDDを搭載した「N1561J-720/E」をお借りすることができた。人気を博した従来モデルから、果たしてどのような部分が進化したのか、その実力を探ってみよう。

CPUとGPUに最新の「Haswell Refresh」と「Maxwell」を採用

まずは「N1561J-720/E」のスペックを、本体内部を見ながら確認していこう。従来機種からのモデルチェンジにより、最も変化したのはCPUとGPUだ。CPUはインテルの第4世代Core iシリーズ「Haswell」をブラッシュアップした「Haswell Refresh」を採用。N1561Jシリーズのローエンドモデルである「N1561J-500/E」ではデュアルコアのCore i5-4210Mが搭載されているが、本機はクアッドコアのCore i7-4710MQを搭載しているため、高いフレームレートでゲームを楽しめそうだ。動作クロックもHaswellから向上しており、2.5GHz(ターボ・ブースト機能利用時最大3.5GHz)で動作する。CPUの仕様自体には大きな変更はないものの、その分、安定した動作が見込めるだろう。

グラフィックス機能は、CPUに内蔵されている「インテル HD グラフィックス 4600」に加え、NVIDIAの新世代アーキテクチャ「Maxwell」を採用した「NVIDIA GeForce GTX 860M」を搭載している。3Dゲーム動作時などにはGTX 860Mが動作する仕組み。前世代の"Kepler"も高い人気を誇ったアーキテクチャだったが、Maxwellはさらにワットパフォーマンスが向上しているといわれており、ベンチマーク結果が楽しみだ。……実はGeForce GTX 860Mは、同じモデル名ながら一つ前のKepler世代の製品も販売されているという事情があり、スペック表から見分けるのが難しい。しかし「N1561J-720/E」では、間違いなくMaxwell世代のGPUを搭載しているので、安心して購入してほしい。

SSDとHDDを搭載し、保存するデータに応じて使い分けが可能

ストレージはSSDとHDDをデュアルで搭載しており、デスクトップさながらにシステムドライブとデータドライブを切り分けて運用できる。SSDに128GBのSanDisk SSD X110、HDDに500GBのWestern Digital WD5000LPVXが採用されている。動作保証対象外とはなるが、PCパーツの知識がある方なら、裏ぶたを開けて簡単に換装が可能だろう。

メモリ容量は標準で8GB。試用機ではキングストン製のDDR3L-1600メモリ4GBが2枚搭載されていた。このままでも十分だが、もし動画・画像編集などで多くの容量を必要とするなら、BTOカスタマイズで増量することも可能だ。バッテリーは5200mAhと十分な容量が確保されており、公称動作時間は約4.4時間。しかし、その分サイズや重量は少し大きめだ。無線ネットワーク環境は充実しており、IEEE 802.11 b/g/n対応の無線LANに加え、Bluetooth 4.0にも対応している。

次ページでは各種ベンチマークテストを実行して、「N1561J-720/E」の実力を探っていこう。