定番ベンチマークソフトでGTX 750とGTX 660を比較しよう
それではベンチマークで「GA7J-C61/E」のパフォーマンスを確認していこう。まずはPC全体の基本的な性能を見るため、Windowsエクスペリエンス インデックスのスコアを確認した。CPU、メモリ、ディスクの数値は共に7.8、7.9となっており、ほぼ上限スコア。Windowsを動作させるのに不満を感じることはないだろう。グラフィックス関連の2項目はGTX 750が7.7、GTX 660が7.9となっており、その性能の違いが確認できた。
定番ベンチマーク「3DMark」で性能と消費電力を確認
続いてFuturemarkの定番3Dベンチマークソフト「3DMark」で、総合的な3Dグラフィックス処理性能を計測してみよう。こちらも順当にスコアに差が現れているものの、同時に計測した消費電力に注目してほしい。Windowsのアイドル状態で計測した消費電力にはほぼ差がないものの、3DMark実行時の最大消費電力は約70Wもの違いが確認できる。3DMarkのスコアの差や、このあとに計測するゲームベンチの差と合わせて、処理能力と消費電力、どちらに重きを置くか考えてみてほしい。
国産の人気ゲームはどれだけ動くのか?
次はお待ちかねのゲームベンチマークだ。今回は人気の高い国産ゲーム3本「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下、FFXIVベンチ)、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」(以下、DQXベンチ)、「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版」(以下、PSO2ベンチ)にて計測を行った。まずは3つの内、最も処理能力を必要とするFFXIVベンチの結果から見ていこう。
GTX 660では1920×1080【最高品質】でも、最も評価の高い"非常に快適"という結果を叩き出した。一方GTX 750は、1920×1080【最高品質】では、一段下の評価となる"とても快適"だ。最高設定にこだわらなければ、GTX 750でも十分快適に動作させられるわけで、消費電力との兼ね合いを考えると実に悩ましい。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」の美しいグラフィックを堪能するならGTX 660で決まりだが、MMO RPGはプレイが長時間に及ぶことが多いため、あえてGTX 750という選択肢もアリだろう。
続いてDQXベンチ、PSO2ベンチを試してみよう。これらのテストではどちらのグラフィックスカードでも最高評価の"すごく快適"、"快適な動作"を優に超えるスコアを確認できた。DQXベンチの1280×720【最高品質】ではほぼ差がなく、スコアが頭打ちになっている。これから夏にかけて気温が上昇することを考えると、遊ぶ予定のゲームがGPUへの負荷が軽いものなら、消費電力の少ないGTX 750を選んだほうが、快適な環境でゲームを楽しめそうだ。
SSDとHDDの速度を計測してみよう
あわせてSSDとHDDの速度を「CrystalDiskMark」で比較しておこう。HDDはウェスタンデジタル製の1GBモデル「WD10EZRX」だ。すでにSSDを使用したことのある人ならその性能差は体感していると思うが、ベンチマークでもその差ははっきりと現れた。頻繁に遊ぶゲームや読み込みの長いゲームはSSDに、データやアクセス速度を重視しないゲームはHDDにと、容量を確認しながらうまく使い分けたい。
Windows 7がインストールされているC:ドライブは東芝製のSSD。現行のSSDの中でもかなり高い性能を誇っている |
D:ドライブはウェスタンデジタル製のHDD。5400rpmとなっており、各種データの保存先として利用するのがいいだろう |
GTX 750とGTX 660という2つのグラフィックカードの特徴が、はっきりとわかるベンチマークの結果となった。消費電力を取るか、3Dグラフィックス処理能力を取るか、プレイ環境に合わせたパーツ選びが重要となるだろう。次ページでは「GA7J-C61/E」のハードウェアを確認しよう。