秋葉原で古くからPCパーツ販売に関わってきたツクモ。そのパーツ選択眼を活かしたゲーミングPCブランド「G-GEAR」は、ユーザーの満足度が高く、ゲームを遊ぶためのPCを選ぶ際には、必ず選択肢に挙がるメーカーだ。そんなG-GEARのインテルモデルが、発表されたばかりのCPUとマザーボードを採用してリニューアルされた。グラフィックスカードも最新のものが選択可能となっており、ゲーミングPCを一新するなら絶好の製品といえる。今回は、デスクトップモデルの中でもコストパフォーマンスに優れた「GA7J-C61/E」と、カスタマイズ用のグラフィックスカードをお借りできたので、その実力を探っていきたいと思う。
最新のインテル 9シリーズ・チップセットに"Haswell Refresh"を搭載
「GA7J-C61/E」は、価格と性能のバランスに優れたG-GEARのミドルレンジモデルだ。5月に発表されたばかりのCPU、コードネーム"Haswell Refresh"の最上位モデルとなるインテル Core i7-4790を採用しており、その処理能力は折り紙付きだ。"Haswell Refresh"はインテルの第4世代Core iシリーズ"Haswell"の後継モデルとなっており、クロック周波数がシリーズ全体でアップされている。特にインテル Core i7-4790は、現在のインテルCore i7の中で最もクロック周波数が高く、ゲーム実行時にCPUが足を引っ張るような状況になることはないだろう。またハイパースレッディング機能によってWindows上では4コア8スレッドで動作するため、ゲーム以外にも動画のエンコードなどで高い処理能力を発揮する。マザーボードは"Haswell Refresh"に合わせて5月に発売されたインテル H97 Expressチップセットを採用した製品で、CPUの性能を最大限に引き出してくれるはずだ。さらに新CPUとチップセットの組み合わせによる、省電力面の進化にも注目したい。
「GA7J-C61/E」のデバイスマネージャー。4コア8スレッドで動作するインテル Core i7-4790と9シリーズチップセットが確認できる |
マザーボードはインテル H97 Expressを採用したGIGABYTEのGA-H97-HD3。電源異常からPCを保護するサージ保護用ICなどによって安定性を高めている |
グラフィックスカードには、コードネーム"Maxwell"ことNVIDIA GeForce GTX 750が搭載されている。補助電源コネクタを必要としないため、電源容量が少なくても動作可能だ。消費電力あたりの性能が大幅に向上しているといわれており、少ない電力でも快適にゲームを動かせる。しかしゲーミングPCに求める要素は、省電力よりも少しでも高い処理能力という方もいるだろう。そこで今回は、BTOカスタマイズで選択できる、ワンランク上のグラフィックスカード「GeForce GTX 660」も同時に用意してもらった。GeForce GTX 750とGeForce GTX 660、この新旧2つのGPUの性能を比較することにしよう。
ZOTAC製のGeForce GTX 750。補助電源を必要とせず、カード長が短い。出力端子として、DVI-IとDVI-D、MiniHDMIを備える |
GIGABYTE製のGeForce GTX 660。PCI-Express 6pinの補助電源を必要とする。出力端子はDVI-I、DVI-D、HDMIとDisplayPort |
ストレージは標準構成ではHDD 1台となっているが、今回お借りしたPCではシステムドライブが東芝製のSSD HG6y 128GBにカスタマイズされていた。発売当初は高根の花だったSSDも、今ではすっかり価格がこなれており、システムドライブに必要な容量程度ならば、それほど合計金額の上昇を気にせずに搭載できる。SSDは体感速度を大きく向上させるので、優先的にカスタマイズしたい。特に東芝製のSSDは、壊れる前に書き込みを禁止してデータを守る機能を備えており、高い人気を誇る。後ほど、SSDとHDDの速度差についても紹介しよう。