人気オンラインRPGの大規模アップデートが目白押しな2014年
デスクトップPCを購入する、大きなきっかけとなる要素の一つにゲームがある。昨年も魅力的なゲームがたくさん発売された。2013年8月にPCでのサービスが正式にスタートした話題のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」(以降、新生FFXIV)が、その代表例だろう。国産RPGのビッグタイトルだけにアップデートも頻繁に行われている。新生FFXIVは3月27日にPatch 2.2「混沌の渦動」による大規模アップデートが実施されており、Patch 2.3もすでに2014年中予定で開発が進められている。さらにPatch 3.0のうわさも聞こえており、もう遊んでいる方も、これから遊ぼうと考えている人も目が離せない状況だ。また2013年9月にPC版のサービスがスタートしたもう一つのビッグタイトル「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」(以降、DQX)においても、大規模アップデート「バージョン2.1[後期]」が予定されている。
2014年2月22日に発売された新型ゲーム機「プレイステーション 4」(以降、PS4)によって、新生FFXIVもPCと同程度のグラフィックスで楽しむことができるようになった。ゲームを遊ぶまでの敷居が下がるのは大変うれしいことだ。しかしそれでもPS4ユーザーも含め、PC版にはぜひお勧めしたい魅力がたくさんある。きれいな画面で遊びたいときはPS4をはじめとしたゲーム専用機を起動するとしても、PC版ならではの楽しみもいろいろとあるのだ。
例えば、オンラインRPGを遊ぶ際には情報収集が欠かせない。ゲームをしつつさまざまな情報を収集・管理しやすいのは、PCの大きな利点だ。また、ゲーム機を持っていない人ともコミュニケーションを取れるため、ゲームに興味のない友人を引き込みやすい……かもしれない。もちろんゲーム専用機でも独自のコミュニティがあり情報源もあるが、さらに広範囲のコミュニケーションができるという意味では、PCという汎用機には一日の長があるといえるだろう。また、まとめサイトから便利なゲーム内マクロコマンドを、簡単に自分の環境にコピー&ペーストして使えるようにするといった遊び方もやりやすい。ゲーム専用機でないぶんグラフィックス性能を上げるのに多少コストはかかるが、汎用機であるぶん遊びの幅も広がるのがPC版の利点だろう。
とはいえ、ゲームに投資できる予算はユーザーごとにさまざまだ。ことPCを選ぶ際には、ゲームだけではなく、仕事や別の趣味でも使用することを前提として検討する人が多いだろうから、その予算感は千差万別。そこで今回は、PS4に予算を少しプラスαするだけで手の届くPCと、快適にプレイできるPCを紹介しつつ、実際に実現できる映像の設定範囲を探っていきたいと思う。試用機として用意したのは、秋葉原の老舗パーツショップとして名高いTSUKUMO(ツクモ)のBTO-PCブランド「eX.computer」の2台。一つは、6万円台の予算から購入できるエアロストリーム「RM5A-B61/E」、もう一つはeX.computerのゲーミングPCブランド「G-GEAR」の「GA7J-E52/E」だ。「GA7J-E52/E」はより高解像度・高設定でのゲームプレイを見込み、グラフィックスカードを「NVIDIA Geforce GTX 770」にカスタマイズした。次ページからは、早速この2台の性能を検証していこう。