本機の主役ともいえるグラフィックスカードには「NVIDIA Quadro K2000」を搭載。Quadroシリーズのミドルクラスにあたる製品であり、384個のCUDAプロセッサとGDDR5メモリ2GBを備えている。Kepler世代のラインナップの中でも、価格と性能のバランスから特に人気のある製品だ。クリエイターとしてはやはり、このクラスから上の製品を選びたいところだろう。

NVIDIA Quadro K2000。1スロットしか占有しない。クーラーがカード外まで伸びており、それなりのカード長となる

CAD/CGをはじめとした業務用アプリケーションの動作に特化しており、レンダリング、フィルター処理、エンコードなどの時間短縮に力を発揮する。出力端子としてDVI-I×1、DisplayPort×2を備え、標準で同時3画面出力(ディジーチェーン接続対応ディスプレイで最大4画面)が可能。制作効率を向上させるマルチディスプレイ環境の構築も簡単に行える。なお、3Dゲームの動作においてのアドバンテージは特に存在しないため、ゲーム目的の方は別の製品を選んだほうがよい。

OpenGLベンチの結果で際立つ「Quadro K2000」の効果

それではベンチマークで「TWOTOP AEX-K2000-E」の処理能力を調べていこう。まずはWindowsの動作速度の指針となるWindows エクスペリエンス インデックス スコアを確認。システムドライブはHDDであるため、基本スコアこそ「ディスクのデータ転送速度」のサブスコアに引きずられ「5.9」だが、ほかのスコアはしっかり7を超えており、安心できるパフォーマンスだ。

続いて、OpenGLのベンチマークを試してみよう。まずは3D系アプリケーション動作の指針となる「SPECviewperf 11」のスコア。当然の結果といえるが、いずれも優秀な数値が確認できる。AutoCADなどのCAD系ソフト、Mayaやlightwaveなどの3D系ソフトもかなりの範囲で動かせそうだ、続く「CINEBENCH R15」および「Unigine Heaven Benchmark 4.0」においても、安定した数値が計測できている。最後に、CPU処理能力の参考として「Super π」を試した。ぜひ各種アプリケーション動作の参考にしてほしい。

SPECviewperf 11 (1920×1080)
Viewset Composite
catia-03 42.77
ensight-04 27.69
lightwave-01 49.20
maya-03 52.80
proe-05 18.30
sw-02 44.31
tcvis-02 36.45
snx-01 32.44
CINEBENCH R15
OpenGL 69.35 fps (Ref.Match 99.6%)
CPU 519 cb
CPU (Single Core) 144 cb (MP Ratio 3.60x)
Unigine Heaven Benchmark 4.0 OpenGL(Render:OpenGL/Quality:High/Tessellation:Disabled)
Mode FPS Score Min FPS Max FPS
1280x720 NoAA 38.1 960 9.0 68.4
1920x1080 8xAA 13.8 348 6.6 25.5
Super π
104万桁 10秒
209万桁 23秒
419万桁 51秒
838万桁 01分53秒
1677万桁 04分08秒
3355万桁 08分58秒

クリエイターモデルの消費電力はどのくらい?

クリエイター向けのPCといえば、その処理能力の高さのため電力を消費しがちなイメージがある。さらには長時間におよぶ作業が想定されるので、消費電力は無視できない。そこで、Windows 7のアイドル時の最小消費電力、実用環境での参考としてSPECviewperf 11実行時最大値、高負荷状態の参考として「FurMark」実行時最大値を調べてみよう。結果としては37W~105Wという範囲に収まった。電力変換効率の良い、80Plus GOLD認証電源を搭載していることも相まって、スペックに対して思いのほか消費電力が少ない印象だ。また騒音が気になることもなかった。この低消費電力と低騒音なら、常時稼働も視野に入れられそうだ。

消費電力
Windows 7 アイドル時(最小) 37W
SPECviewperf 実行時(最大) 91W
FurMark 実行時(最大) 105W

クリエイター向けPCの王道を行くミドルレンジモデル

「TWOTOP AEX-K2000-E」は、クリエイター向けPCとしてまさに“ミドル”を行くモデルだ。拡張性や排熱に余裕のあるミドルタワーケースに、安定性が期待できる定番のマザーボードやメモリを搭載し、しっかりとした性能を確保できるCPUとグラフィックスカードを乗せている。さらに低消費電力電源や、HDDダイレクトリムーバブルケースを備えることで日々の使い勝手も考慮しており、シンプルながら手抜かりがない。もしスペックが足りない箇所があれば、必要な箇所のみBTOカスタマイズを行えばいい。個人の作業用マシンとしても、SOHOやスタジオの常設PCとしても非常に汎用性が高く、使い勝手の高い1台となっている。映像編集用にPC導入を検討するなら、ベースモデルとして考えるのにふさわしい本機を、まずは検討してみてはいかがだろうか。

試用機詳細スペック
型番 TWOTOP AEX-K2000-E
CPU インテル Core i5-4570
チップセット インテル Z87 Express (ASUS Z87-A)
メモリ センチュリーマイクロ DDR3-1600 8GB (4GBx2)
グラフィック NVIDIA Quadro K2000 2GB GDDR5
ハードディスク HDD 1TB (Western Digital WD10EZEX)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ (LG GH24NS95BL)
電源ユニット 500W(80PLUS Gold準拠)
ケース ブラック タワーケース (IW-EA040)
OS Windows 7 Pro SP1 64ビット
実勢価格 179,529円(税込み)~ ※2014年2月14日現在

価格・仕様は予告無く変更となる場合があります。詳細はパソコン工房通販サイトでご確認下さい。

(マイナビニュース広告企画)

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