CAD/3Dグラフィックスに特化したQuadro K2000を搭載

一見するとただの小型PCかのような同機だが、れっきとしたワークステーションだ。その由縁はグラフィックスカードに「NVIDIA Quadro K2000」を搭載している点にある。K2000は、Quadroのラインナップのミドルレンジにあたり、本年3月に発売されたKepler世代のQuadroシリーズの中でも売れ筋の製品だ。2GBのGDDR5メモリを搭載し、最大4画面同時出力、30bitカラー出力に対応している。なお、QuadroシリーズはCAD/3Dグラフィックスソフトでこそ真価を発揮する製品のため、ゲームユーザーは間違って購入しないよう気を付けてほしい。

試用機に搭載されていたNVIDIAリファレンスのQuadro K2000ボード。ボード長20cmクラスの製品だが、キューブケースに収まっている

それではベンチマークで「Lepton WS2300H87-I」カスタマイズモデルの処理能力を測ってみよう。DirectXを利用した一般的なゲームベンチマークなどではQuadroシリーズの真価は測れないため、今回はOpenGLの定番ベンチマーク「SPECviewperf 11」を利用した。計測する環境こそ違うが、NVIDIAのWebサイトにて公開されている過去モデルの数値と比較してみると、Quadro K2000の傾向が見えてくる。苦手とするアプリケーションもあるが、1スロットGPUながら非常に優秀な数値を叩きだしている。またそのほか、CPUやGPUの能力を測るベンチマークでも、キューブ型とは思えないしっかりした処理能力を見ることができた。ぜひ購入の参考にしてほしい。

SPECviewperf 11
Viewset Quadro K2000 4000(参考値) 2000(参考値)
catia-03 42.74 33.17 29.49
ensight-04 28.43 29.82 20.12
lightwave-01 48.54 39.13 52.30
maya-03 52.71 70.72 57.00
proe-05 13.86 7.93 9.04
sw-02 42.54 37.63 40.89
tcvis-02 38.08 35.12 24.43
snx-01 32.66 31.85 21.55

※Quadro4000/2000 SPECviewperf 11: for more information www.spec.org. Tested on single proc 3.3 GHz Quad Core Xeon® w5590, x58, Windows 7-64, Driver Release rel 260+. Quadro 400, 410, and 600 tested on r295 driver.

Super Π
104万桁 9秒
209万桁 21秒
419万桁 49秒
838万桁 1分49秒
CINEBENCH R15
OpenGL 70.40fps(Ref.Match 99.6%)
CPU 566cb
CPU(Single Core) 133cb(MP Ratio 4.24x)
Unigine Heaven Benchmark 4.0 OpenGL(Render:OpenGL/Quality:High/Tessellation:Disabled)
Mode FPS Score Min FPS Max FPS
1280x720 NoAA 38.4 968 23.5 68.3
1920x1080 8xAA 13.9 350 6.3 25.1

常時稼働の省電力・小型ワークステーション

「Lepton WS2300H87-I」カスタマイズモデルは異彩を放つモデルだ。消費電力や騒音、設置スペースといったワークステーションを利用する際に悩まされがちな点をあえて超低消費電力版CPUやmini-ITX、SSDを利用することでクリアしながらも、必要とされる処理能力や信頼性はQuadro K2000やサーバー向けHDDによってきっちりと確保している。個人・SOHOや小規模部署、また設置スペースが限られたり、静粛性が求められる場所でも有用だろう。もちろん、必要に応じて柔軟なカスタマイズも行えるのがサイコム流だ。クリエイター、エンジニアの方は、ぜひこのような選択肢があることを覚えておいていただきたい。

(マイナビニュース広告企画)

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