フルHDで最高画質のゲームを堪能できる。OCモデルならではのパフォーマンス
ベンチマークの結果の前に今回の検証環境を紹介する。
CPU | Intel Core i7-4770K(3.5GHz) |
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M/B | ASUS Z87-PRO(Intel Z87 Express) |
メモリ | DDR3-1600 8GB×2 |
ストレージ | 256GB SSD(OCZ Vector 256GB) |
OS | Windows 8.1 Pro(64bit) |
最初に3DMarkでおおよそのパフォーマンスを示しておこう。自分が現在使っている環境で計測した結果と照らし合わせれば、どのくらいパフォーマンスが高いか分かるはずだ。DirectX 11のFire Strikeは7701、DirectX 10のCloud Gateは22754、DirectX 9のIce Stormは147169となった。
次は実際のゲームでどれだけのフレームレート(fps)が出せるのかを計測していこう。計測したのは60fpsが理想の最新FPSタイトル「バトルフィールド4」、30fpsあれば十分のMMORPGタイトル「ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア」、そしてシミュレーションゲームながらかなりGPUパフォーマンスを要求する「シムシティ」の3本だ。
ファイナルファンタジーXIVに関しては、オフィシャルベンチマークツールを用いるが、残り2タイトルはフレームレートを計測できるソフト「FRAPS」を用い、実際のゲーム中のフレームレートを計測した。
なお、各タイトルで、画質オプションはゲーム内で指定できる最高画質を選択、解像度は1,920×1,080ドットしたうえで、計測値を安定させるためにバトルフィールド4はマルチプレーヤーモードよりも負荷の高いキャンペーンステージ中の自動進行シーン、シムシティは視点を回転させる方法で計測した。
バトルフィールド4
まずバトルフィールド4では、平均57.8fpsという結果となった。60fpsをわずかに切る結果となったが、ほとんどのシーンで60フレームを超え、一部負荷の高いシーンで50fps台に落ちるといった進行だったため、ストレスはほとんど感じない。メインのマルチプレーヤーモードではもう少し負荷が軽くなるので、十分に快適に楽しめる。
より快適を求めるならば、どれかひとつオプションを落とせば良いだろう。また、今回計測したのは通常版であり、Mantle版になれば50fps台への落ち込みが解消、あるいは全体的に向上することも期待でき、バトルフィールド4をフルHDの最高画質で楽しむには、十分なパフォーマンスといえるだろう。
ポイントとなるのは60fpsギリギリという点。R9280X-DC2T-3GD5は、オーバークロックモデルだが、これがより低いクロックの定格モデルやライトなオーバークロックモデルであれば、2~3fpsの違いが出てもおかしくない。
ファイナルファンタジーXIV
ファイナルファンタジーXIVは、スコアは12127、フレームレートも108.187fpsと余裕ともいえる結果となった。ファイナルファンタジーXIVは、シーンによって負荷が大きく上下するが、かなり高負荷なシーンでも30fps以下に落ち込むことはまず無い。
これだけ余裕があるとさらに高解像度なWQHD(2,560×1,440ドット)でも十分で、こちらのスコアは8220、フレームレートは60.019fpsとなった。30fpsが目安のMMORPGでは、当分先まで快適に楽しめそうだ。
グラフィックスカードは高価なだけに、一度買ったら数年間は楽しまないと元が取れない。Radeon R9 280Xならその数年間、しっかりと役目を果たしてくれる。その上で、R9280X-DC2T-3GD5の高性能基板設計が、数年間、安定して動作してくれるだけの製品寿命を発揮してくれるだろう。
シムシティ
最後はシムシティ。こちらも109.183fpsを記録した。シムシティではフレームレートの上限を30または60fpsに指定できるが、60fpsに指定しても十分にその性能を発揮することが可能だ。
シムシティにおいてグラフィックスカードはかなり重要で、シミュレーションゲームの場合、ほかのジャンルと比べて動きが少ないために、「統合GPUでも楽しめそうだ」と思われがちだが、シムシティに関しては統合GPUのなかでは高性能なAMD APUで試しても10fps程度しか出ない。シミュレーションゲームでも3Dを積極的に取り入れる傾向にあることから、今後よりグラフィックスカードのパフォーマンスが重要になってくるだろう。