USB 3.0接続でもOS Xの起動は約15秒!

作成したクローンディスク(外付け使用のSamsung SSD 840 EVO)は、システム環境設定の「起動ディスク」で使用したいシステムとして選択するか、Macの電源オン後にoptionキーを押し続けると現れる「スタートアップマネージャー」で選択すれば、起動ボリュームとして利用できる。

前述のMacBook AirでMountain Lion(OS X 10.8.4)の起動時間を測定したところ、内蔵ディスク(SSD)は8.22秒、クローンディスクは15.33秒となった。クローンディスクは、SATA-USB 3.0変換アダプタを使ってMacBook AirのUSB 3.0ポートに接続したSamsung SSD 840 EVOだ。

内蔵SSDの接続方式がSATAからPCI Express直結に変更されたモデルなだけに、内蔵SSDからの起動はかなり高速だが、USB 3.0接続したクローンディスクの約15秒というスコアもかなりのレベル。少なくとも、起動がストレスになることはない。

ディスク性能を測る定番ベンチマーク「Blackmagick Disk Speed Test」を実行してみると、内蔵SSDのReadが約665MB/秒、Writeが約300MB/秒のところ(図5)、USB 3.0接続のSamsung SSD 840 EVOはReadが約194MB/秒、Writeが約186MB/秒となった(図6)。

(図5) ディスクベンチマーク「Blackmagick Disk Speed Test」にて、MacBook Air(11inch、Mid 2013)の内蔵SSDを測定したところ。さすがに速い

(図6) SATA-USB変換アダプタ経由のUSB 3.0で接続したSamsung SSD 840 EVOは、Readが約194MB/秒、Writeが約186MB/秒となった

Xbench 1.3のDisk Testも試してみると、ほぼ同様の傾向を示した。PCI Express直結の内蔵SSDは圧倒的なスピードだが、USB 3.0接続のSamsung SSD 840 EVOも、4Kバイトという小さなデータのRead速度では、内蔵SSDに大きく見劣りしないスコアを叩き出している。SATA-USB変換アダプタだけで使えるという利便性を考慮すると、「持ち運びやすいブート可能な外付けディスク」として、有力な選択肢になることだろう。

■表1 : Xbench 1.3の結果 Samsung SSD 840 EVO 内蔵SSD
Disk Test 264.21 410.2
Sequential 175.14 255.37
Uncached Write(4K blocks) 306.9 558.79
Uncached Write(256K Blocks) 252.45 532.39
Uncached Read(4K blocks) 80.09 91.7
Uncached Read(256K Blocks) 319.04 917.24
Random 537.69 1041.88
Uncached Write(4K blocks) 281.31 544.18
Uncached Write(256K Blocks) 457.35 1011.01
Uncached Read(4K blocks) 2102.73 2141.33
Uncached Read(256K Blocks) 818.15 1833.29

(マイナビニュース広告企画)

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