見逃せないのが高品位な電源ユニットを搭載していること。後述するが、同機ではハイエンドGPUのSLI構成をチョイスできる。デュアルGPUは、グラフィックの描画能力が向上する反面、電力消費も大きくなる。SLIの描画システムに安定して電力を供給するには、高効率な電源ユニットが欠かせない存在となる。その点、同機では電源変換効率の認証プログラムである「80 PLUS GOLD」以上に準拠したユニットしか用意されていない。「80 PLUS BRONZE」がチョイスされているマシンは珍しくはないが、GOLD以上というのが心ニクイ。ちなみに試用機はSeasonic製「SS-1250XM」を搭載していた。CPUやグラフィックボードなど、もっとも使用頻度が高い+12V電源が最大1248Wで、80 PLUS GOLDに準拠した高品位電源ユニットだ。
SLI構成で快適なゲームプレイ
倍率ロックフリーの4コア8スレッド対応CPU、16GBの大容量メモリ、起動ディスクSSD&データ領域2TBのHDDという、実に理想的なパーツ構成だが、やはりゲーミング用途となるとグラフィックボードの性能がプレイの快適さを左右する。その点、試用機はNVIDIA GeForce GTX 780のSLIという強烈な構成。ちなみにGeForce GTX 780は、NVIDIA製GPUのなかでもハイエンドに属し、GeForce 780Ti、GeForce TITANに続くパフォーマンスを誇る。
試用機に搭載されていたギャラクシーの「GeForce GTX 780 GC 3GB」。リファレンスのGTX 780はベースクロック863MHz、ブーストクロック900MHzだが、この製品はベースクロック967MHz、ブーストクロック1019MHzにオーバークロックされている |
まずは旬の「ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア ベンチマークキャラクター編」でチェックしてみよう。なお、このベンチマークには「標準品質」(デスクトップ・ノート)「高品質」(デスクトップ・ノート)「最高品質」の5モードが用意されているが、GeForce GTX 780のSLI構成で「標準品質」や「高品質」のスコアを測るのはナンセンス。「最高品質」の1920×1080のみ、1基の場合とSLIの場合のスコアを計測した。
新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(最高品質、1920×1080) | |
GeForce GTX 780 | 13788 |
---|---|
GeForce GTX 780×2(SLI) | 18234 |
続いて3DMarkを計測。こちらもDirectX 9ベースの「Ice Storm」、DirectX 10ベースの「Cloud Gate」などがあるが割愛。DirectX 11ベースの「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」を計測した。
Fire Strike | Fire Strike Extreme | |
---|---|---|
GeForce GTX 780 | 8205 | 4711 |
GeForce GTX 780×2(SLI) | 15004 | 8067 |
このほか「Tomb Raider」の1920×1080(アンチエイリアス2xSSAA)で118fps、「Crysys 3」の1920×1080(アンチエイリアス4x)で82fpsという結果となった。これならば、さまざまなFPSゲームで快適なフレームレートの目安60fps以上を確保できるだろう。登場したばかりのビッグタイトル「バトルフィールド 4」もストレスなく楽しめるはずだ。
ハイエンドGPUのSLI構成なので、スコアが高いのは当たり前ともいえる。むしろ同機で注目したいのは、長時間ゲームに夢中になっても安定して動作する電源ユニット、強力なパーツ群が発する熱を優れた冷却システムで排熱できること。繰り返しになるが、クルマと同じで高出力なエンジンを搭載していても、それを制御できる足まわりがなければアンバランスなものとなる。同機は、そのバランスを見事に実現したゲーミングPCといえる。
また、カスタマイズが豊富なのも同機の魅力。迫力の音場を生み出す2.1chスピーカーシステムや、臨場感豊かなサウンドを再生するゲーム向けヘッドホン、ゲーミング用キーボード&マウスなどもオーダーできる。PCゲームをトコトン楽しみたいのなら見逃せない1台だ。
(マイナビニュース広告企画)
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