インクジェット方式とレーザー方式の上手な使い分けがコスト削減に
ビジネス用プリンターとして、レーザー方式を使う企業は非常に多い。文字や線をシャープに印刷でき、動作すれば原稿の内容に関わらず一定の間隔で大量に印刷できるのがポイントといえる。しかし、実際のところ月1,000枚以上の大量印刷を行う企業というのはごく一部。きちんと計算してみると、リース料金や保守代金なども含め、1枚あたりのコストが思った以上に膨れ上がっている状況も少なくない。
一方、インクジェット方式はレーザー方式と比べスピードや大量印刷といった面ではやや劣るものの、コンパクトなサイズと安価な費用で済ませられる。また、消費電力について「レーザー方式の場合は熱を加えて圧着させるため、高いものだと最大1,500~2,000ワットの電力が必要となります。インクジェット方式は基本的に熱を加えておらず、せいぜい数十ワットに抑えられるのは大きな違いでしょう」と水野氏。これらを踏まえ、カラーのインクジェットとモノクロのレーザーを併用する企業も多いという。一長一短あるインクジェット方式とレーザー方式の上手な使い分けこそ、業務におけるランニングコストの削減へと繋がりそうだ。
ダイレクト印刷やクラウド連携など、
多様化するプリンターの活用シーンに併せた柔軟性
冒頭で述べたように、モバイル端末への対応はプリンターの大きな課題の1つとなっている。スマートフォンではアプリを経由し、ダイレクト印刷に対応しているものの「WiFi接続の設定が難しい」という声も強い。そこで近距離無線通信の国際標準規格である「NFC(Near Field Communication)」を搭載し、NFC搭載端末ならかざしてタップするだけでほぼ設定を完了できるようにした。
「モバイル端末は幅広いユーザーに利用されていますけど、いざデータを印刷したいと思っても操作が分からなくてできないという現状があります。本来、こういう人たちにこそモバイルからのプリントなどが必要だと思うのです」と水野氏はいう。NFC搭載端末も市場に出始めているので、今後この方式を採用するモバイル端末が増えれば、さらに簡単な印刷環境を手に入れることができる。この先見性の高さも同社ならではといえるだろう。
「MFC-J6970CDW」は、クラウド連携機能を搭載しているのも特長だ。例えば、スキャンした書類データはPDFで保存するのが一般的だが、スキャンデータを一度ブラザーのクラウドサーバーに読み込ませてテキスト部分はOCRをかけて画像部分はJPEGに変換してOfficeドキュメントにするサービスも提供している。「取り込んだドキュメントを編集するなど、応用範囲の広さからOffice形式での保存へのニーズも高かったのです」と水野氏は語る。
また、資料にある画像や図の一部を3mm程度の赤いペンで囲むと、その部分だけを切り出してコピーやスキャンができる「手書きトリミングスキャン&コピー」や、スキャンしたデータをブラザーのクラウドサーバー経由で簡単にメール添付として送信できる「簡単Eメール送信」も実装している。
こうしたサービスはブラザーのクラウドサーバー経由でサービスを提供しているので、無償で利用できるのもユーザーには嬉しいところだろう。さらにクラウドサービスは今後も追加されていく見込みだというから驚きだ。「これまではサービスの追加や使い勝手を向上させるには、本体のファームを変更するか新製品を買わなければなりませんでした。しかし、クラウドを活用することで、簡単にサービスを追加できるようになりました」と水野氏は語る。こうしたアップデートを行える点は、ユーザーとメーカー双方にとって喜ばしいことだ。
「今回、新機軸としてやってみたモバイルやクラウド向け機能ですが、他社との差別化という面も踏まえてどんどん先に進めていきたいですね。使ってみればすぐに体感できるメリットが非常に多いので、ぜひユーザーの皆さまには実際に触れて確かめていただければと思います」と水野氏は締めくくった。
基本性能が大幅にアップしただけでなく、今後のビジネスシーンを想定したクラウドやモバイル向け機能も充実した「MFC-J6970CDW」。時代を先取りした多機能を、気楽に、構えずに利用できるモデルに仕上がっているあたり、さすがブラザーといったところだ。これからプリンターを導入する企業はもちろん、買い替えやリースからの乗り換えを検討している企業にもオススメできる多機能プリンターだといえる。
ビジネス用途に向けたインクジェットプリンター「MFC-J6970CDW」についてお話をいただいた水野氏。導入を考えている企業はぜひ候補に入れてほしい製品だ。
(マイナビニュース広告企画)
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