SSD特化のベンチマークソフト「AS SSD Benchmark」

最後に、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを比較してみた。転送速度の計測では、Samsung SSD 840 EVO 120GBのシーケンシャルリードが509.85MB/s、シーケンシャルライトが393.69MB/s、Samsung SSD 840 120GBではシーケンシャルリードが514.70MB/s、シーケンシャルライトが132.95MB/sとなった。

アクセスタイムは、Samsung SSD 840 EVO 120GBのリードが0.072ms、ライトが0.040msだが、Samsung SSD 840 120GBではリードが0.077ms、ライトが0.054msだ。Samsung SSD 840 EVOでは、リード/ライトともにアクセスタイムが高速化されている。

Samsung SSD 840 EVO 120GB

Samsung SSD 840 120GB

IOPS(1秒当たりに処理できるI/Oアクセスの数)を比べると、4K-64ThrdでのSamsung SSD 840 EVO 120GBのリードは78,235 IOPS、ライトは27,001 IOPSであるのに対し、Samsung SSD 840 120GBのリードは69,717 IOPS、ライトは24,480 IOPSと、やはりSamsung SSD 840 EVO 120GBが速い。

Samsung SSD 840 EVO 120GB

Samsung SSD 840 120GB

さらに、実使用での体感に近いテストである、ファイルコピーテストの結果を見てみよう。AS SSD Benchmarkでは、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルの大量コピーを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。

Samsung SSD 840 EVO 120GBの場合、ISOが285.25MB/s、Programが218.71MB/s、Gameが188.67MB/sで、コピーにかかった時間はそれぞれ、3.77秒、6.43秒、7.32秒となった。Samsung SSD 840 120GBの場合は、ISOが151.72MB/s、Programが125.88MB/s、Gameが130.97MB/sで、コピーにかかった時間はそれぞれ、7.08秒、11.18秒、10.54秒だ。実使用においても、Samsung SSD 840 EVO 120GBは、Samsung SSD 840 120GBに比べて、かなりのパフォーマンスアップを果たしたといえる。

ファイルコピーテストの結果

Samsung SSD 840 EVO 120GB

Samsung SSD 840 120GB

最後に、コンプレッションベンチマークを計測した。コンプレッションベンチマークは、まったくのランダムデータから同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータの構成を変えて転送速度を計測するテストだ。書き込み時にデータの圧縮を行っているSSDではグラフが右肩あがりの曲線となる。

Samsung SSD 840 EVO 120GBは、ライト速度が多少は上下しているものの、基本的にはほぼ一定の値となっている。Samsung SSD 840 120GBは、Samsung SSD 840 EVOよりもライト速度の変動は少ないが、速度そのものはやはりSamsung SSD 840 EVOの1/3程度だった。


コンプレッションベンチマークの結果

Samsung SSD 840 EVO 120GB

Samsung SSD 840 120GB

このように、Samsung SSD 840 EVOとSamsung SSD 840を、同じ容量120GBモデル同士で比べた場合、前者は大幅なパフォーマンスの向上を果たしていることが分かった。特に、TurboWeiteが効くシーケンシャルライト速度は最大3倍以上にも向上しており、体感でもその違いがはっきり分かるほどだ。

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