発熱を抑える絶妙なパーツチョイス
さて、続いてパフォーマンスをチェックしてみよう。Haswellこと第4世代Coreプロセッサーとインテル8チップセットシリーズは、前世代と比べ同クロックなら10%以上の性能アップが期待されている。加えて内蔵グラフィックの実行ユニットが前世代の16個から20個に増加され、描画能力が強化された。
同機では、この第4世代Coreプロセッサー・ファミリーの中から、Core i5-4570S(2.90GHz、最大3.60GHz)が選択されている。カスタマイズメニューでは、Core i7-4770S(3.10GHz、最大3.80GHz)にアップグレードすることも可能だ。両CPUともプロセッサー・ナンバーの後ろに「S」が付いているのがポイント。これはほかのプロセッサー・ナンバーに比べてTDPが抑えられていることを示しており、通常TDP84WなのがTDP65Wに抑えられている。ケース内部の空間が狭いキューブ型では、いかに熱対策を図るのかが重要となるが、発熱の少ないCPUのチョイスはその理に適っている。
発熱の少ないパーツチョイスといえば、ストレージについても見逃せない。キューブ型PCの場合、ハードディスクに3.5インチが搭載されることが多いが、同機ではモバイル向けの2.5インチタイプが搭載される。2.5インチHDDは、ノートの狭い筐体内でも熱を帯びないように発熱が少なく、消費電力も小さい。TDPが低めに設定されたCPUとあわせ、システム全体の発熱の抑制、消費電力の低下に寄与しているのだ。
加えて同機では、カスタマイズメニューでSSDを追加できる。試用機もSSDが追加され、SSDがシステムディスク、HDDがデータ用ディスクとなっていた。OSや各種プログラムの起動を快適にしたいのであれば、SSDのチョイスはマストといえる。
試用機に搭載されていたSeagateの2.5インチHDD。3.5インチに比べ発熱、消費電力、騒音が小さく、小型PCとの相性がよい |
追加されていたSSD。最近、自作パソコン市場で存在感を増しているPlextor M5 Proだ |
M5 Proのリード/ライト速度をCrystalDiskMarkで計測。シーケンシャルリードは500MB/sに迫る数値となった |
標準解像度ならPCゲームも楽しめる!
さて、古い自作PCユーザーの中には「PCゲームを楽しむのに内蔵グラフィックは論外!」と思っている方も多いだろう。確かに高解像度でFPSや動きの速いレースゲームを楽しむのには内蔵グラフィックには荷が重いが、MMORPGなどを1,280×760ドット程度の解像度で楽しむには十分なパフォーマンスを持っている。試しにファイナルファンタジー14「新生エオルゼア」ベンチマークを試したところ、1,280×720の標準品質で「快適」との評価を得た。カジュアルにPCゲームを楽しむレベルならば十分なのだ。
このようにRadiant SIX2300H87は「省スペース」「低騒音」「低消費電力」といった特徴を持ちながら、PCゲームをカジュアルに楽しめるほどのパフォーマンスを有する。第4世代Coreプロセッサー搭載マシンへの買い換えを考えているのなら、候補に加えてみてはいかがだろうか。
Radiant SIX2300H87(試用機)の主要スペック | |
CPU | Core i5-4570S(2.90GHz、最大3.10GHz) |
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チップセット | Intel H87 Express |
メモリ | 4GB(2GB×2、DDR3 1600) |
グラフィック | インテルHDグラフィックス 4600 |
ストレージ | SSD128GB+HDD500GB |
光ドライブ | 記録型DVDドライブ |
OS | Windows 8 64ビット |
販売価格(7月中旬時点) | 89,030円(カスタマイズ構成例) |
(マイナビニュース広告企画)
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