「VGAボタン」でグラフィックスの自動切り替え「Optimus技術」をコントロール

グラフィックス機能は、CPU統合のIntel HDグラフィックス4000と、高性能な外付けGPUのNVIDIA GeForce GT 650Mの両方を搭載している。ブラウジング等の負担がすくない作業の時には省電力なIntel HDグラフィックス4000を使い、ゲーム等の負荷が高い作業の時には高い描画性能を持つNVIDIA GeForce GT 650Mを使うという切り替えを自動的に行う「NVIDIA Optimusテクノロジ」に対応していることで、必要な時にだけ高画質だが普段は省電力、という状態を実現している。

しかし、自動判断でNVIDIA GeForce GT 650Mが使われている時に、描画性能を落としてでもバッテリーの持ちを優先したいということもあるだろう。そういう時に役立つのが、キーボード奥に配置されている「VGAボタン」だ。このボタンを押すと「NVIDIA Optimusテクノロジ」のオン/オフを切り替えることができる。

写真では「NVIDIA Optimusテクノロジ」がオンでIntel HDグラフィックス4000が使われている状態になる

通常の自動切り替えでよい時には、ボタンのロゴがオレンジに光っている状態にすればよい。特に省電力にする必要があり、Intel HDグラフィックス4000でだけ動作して欲しい時にはボタンを押すと、ロゴの色が緑になる。また、その横に並ぶインジケーターランプのうち、左から2番目のスピードメーターのようなものが描かれているランプで、今どちらのグラフィックス機能が利用されているのかも把握できる。ランプが点灯している時がNVIDIA GeForce GT 650M利用時だ。このランプを確認し、今はIntel HDグラフィックス4000だけで動いて欲しいという場合にはボタンを押すことでユーザーが利用するグラフィックス機能をコントロールできる。

仕事でも遊びでもしっかり働ける実力アリ

今回紹介している「LB-K815B-SH-MN」では、クアッドコアのIntel Core i7-3630QMに8GBメモリを組み合わせ、さらに速度重視のSSDと容量重視のHDDの両方をツイン搭載しており、また光学式ドライブにはブルーレイディスクドライブも採用している。グラフィックス機能はNVIDIA最新のKepler世代GPU「NVIDIA GeForce GT 650M」。様々なシーンで存分にコンピューティングパワーを発揮できる「全部入り」的なモデルとなっている。

これはノートPCとしてはかなりハイエンドな構成だ。ではこれが実際にどのくらいの力を持っているのか、ベンチマークテストを実施してみた。

まずWindowsエクスペリエンスインデックスを見てみよう。ちなみに、このテストでグラフィックスの成績が低く見えるのは、Intel HDグラフィックス4000で計測されているからだ。全体的に十分な性能を持っているということがわかる成績で、特にSSDを搭載しているおかげでプライマリハードディスクのスコアが非常によい。SSDのアクセス速度に関しては、「CrystalDiskMark」でも計測したが、成績は上々だ。

Windowsエクスペリエンスインデックス

CrystalDiskMark

PC全体の総合的な力を見る「PCMark 7」もよいスコアだ。3D性能を計測する「3DMark 11」もなかなかの結果をたたき出した。この2つに関してはNVIDIA GeForce GT 650Mが有効になっている。これらの成績から見て、高めのグラフィックス性能を要求するような最近の人気ゲームタイトルでも十分遊べると考えられる。

PCMark 7

3DMark 11

また、バッテリー駆動でどれくらい使えるのかを電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、2時間09分21秒利用することができた。1日中持ち歩いてバッテリーで利用するタイプのマシンではないが、部屋を移動して使いたい時などには十分対応してくれるだろう。

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