メインメモリに仮想ディスクを作成
最後にXFast RAMだが、これはメインメモリを使って仮想ディスクを作成し、Photoshopの性能を加速させる機能とされている。なぜ説明文がPhotoshop押しなのかは謎だが、実際には一般的なブラウザのキャッシュファイルを設定できたり、Win RARの一時ファイル置き場として利用したりする設定箇所も用意されていた。XFast USBとXFast LANはそれぞれ単体のユーティリティとして提供されているが、Fatal1ty Z77 ProfessionalマザーボードにおけるXFast RAMは、後述のFatal1ty F-Streamに統合されている。ただし、単体ユーティリティ版もある。
XFast RAMは、Fatal1ty Z77 Professionalの場合、Fatal1ty F-Streamと言う総合ユーティリティの一機能として統合されている |
単体アプリケーション版のXFast RAM。設定項目は変わらない |
また容量に関しては、「128MB」~「最大でメインメモリ-(マイナス)4GB」ほどまでをスライダーバーを使って設定できる。そして、Windowsシャットダウン時にデータを退避させ、起動時にはロードするといったオプションもある。容量制限のないRAMディスクの作成や起動・終了に合わせた保存・リストア機能は、一般的にフリーウェア版では実装されず、主にシェアウェア版で提供されることの多い機能だ。その高度な機能がバンドルされているという点はポイントが高い。
RAMディスク容量は、最小128MB~メインメモリから4GB差し引いた容量まで設定できる |
Photoshopだけでなく、ブラウザを中心として様々な一時ファイル置き場、キャッシュファイル置き場として設定・利用可能だ。Windowsの終了・起動に合わせて内容をバックアップ、リストアすることもでき、RAMディスクツールとしては、十分な機能を備えている |
Eドライブとして4GBのRAMディスクを作成したところ。ボリューム名は「ASR_RAM」とされている。設定画面からブラウザのキャッシュ設定をオンにすると、自動的にフォルダが作成され、ブラウザ側の設定も変更される |
左がRAMディスク、右がSSDのリード/ライト速度。当然のことながらRAMディスクはSSDと比べても格段に速い。通常のPC(キャッシュ置き場はHDD内)では表示がモタつく大手メーカーサイトのトップページの表示が一瞬で表示された。JavaScriptなどを多様しているサイトなどで効果的だ |
このようにXFast 555は、シェアウェアに相当する機能のユーティリティ×3本から構成されている。とくにRAMディスク作成ツールは64bit OSの普及と大容量メモリの登場によって人気が高まっているところ。自作PCの場合、フリーソフトなどで作成するのが一般的だが、ASRockマザーボードには設定も簡単なシェアウェア相当の機能が付属するのだから使わない手はない。
(マイナビニュース広告企画)
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