「ディスク管理」「システム管理」「データ管理」に機能を大別

Magician 4.0には多彩な機能があるが、それらは「ディスク管理」(DISK MANAGEMENT)、「システム管理」(SYSTEM MANAGEMENT)、「データ管理」(DATA MANAGEMENT)という3つに分類されおり、迷わず目的の機能を探し出せる。

まずディスク管理機能は、ベンチマーク(Performance Benchmark)、性能最適化(Performance Optimization)、ファームウェアアップデート(Firmware Update)、SSD検証機能(SSD Authenticity)だ。ベンチマーク機能では、シーケンシャルリード/ライト時の転送速度とランダムリード/ライト時のIOPSを計測できる(写真4)。それぞれ、SSDの型番に応じた最大値(カタログスペック)が目安として表示されているので、本来の性能をどれだけ引き出しているかがすぐに分かるので便利だ。

性能最適化を実行するとTRIMコマンドが発行され、SSDの空きブロックを整理することで性能が向上する(写真5)。今回のテスト環境で性能最適化の前後を比較すると、シーケンシャルリードが528MB/sから544MB/sに向上し、ランダムリードのIOPSが77525から92821へと大きく向上した(写真6)。Windows 7やWindows 8ではOSからもTRIMコマンドは発行されるが、定期的に性能最適化を実行しておくと、パフォーマンスの低下を抑えることができるだろう。また、ベンチマーク機能では結果の履歴が保存されており、比較できるのも親切な作りだ(写真7)。さらに、SSDのファームウェアをアップデートできるほか(写真8)、本物のSamsung SSDかどうかチェックする機能も用意されている(写真9)。

(写真4)ディスク管理機能の1つとして「Performance Benchmark」が用意されており、(1)シーケンシャルリード/ライト時の転送速度、(2)ランダムリード/ライト時のIOPSを計測できる

(写真5)「Performance Optimization」を実行すると、TRIMコマンドが発行される。SSDの空きブロックを整理し、パフォーマンスが回復

(写真6)Performance Optimization実行後のベンチマーク結果。実行前と比べて、ランダムリードのIOPSが大きく向上している

(写真7)ベンチマーク結果の履歴が保存され、比較できる

ベンチマーク結果をグラフにして比較することもできる

(写真8)ファームウェアのアップデートも可能だ(インターネット接続が必要)

(写真9)接続されているSamsung SSDが本物かどうかチェックすることができる

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