10万円以下でもスペック充実、高性能ノートの新標準となる「LuvBook K」

従来のゲーマー向けノート並みの性能を実現

それではお待ちかね、ベンチマークテストの結果を見ていこう。まず、Windowsエクスペリエンスインデックスの値だが、CPUの種類が大きく影響するプロセッサおよびメモリの値は7.5以上と非常に高いスコアになっている。グラフィックスも6.7と、ノートPCとしてはかなり高いが、後述のゲームベンチマークの結果を見ると、この数字以上の実力を有していることは明らかなので、最終的な評価はもう少し待ってほしい。HDDは5.9となっているが、これはSSDへの変更により容易に引き上げることができるだろう。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。グラフィックスは6.7となっているが、後述するゲームベンチマークの結果を見ると、それ以上の実力があるように考えられる

そして、このコーナーでは毎度おなじみのタイトルを利用したゲームベンチマークだが、「BIOHAZARD 5」では1920×1080のフルHD時でも54.2fpsという非常に滑らかな描画が得られており、それ以上に負荷の高いタイトルでも、一部のグラフィックス設定を調整すれば、十分プレイが可能なレベルに達している。もし従来世代のグラフィックスチップでこれだけのパフォーマンスを得ようとしたら、ゲーマー向けのハイエンドモデルを選択するしかなく、ノートPCでは本体価格が10万円台半ば以上になっていたと考えられる。3DMarkのGPU SCOREを従来の製品と見比べても、確かな性能向上を確認できるだろう。

BIOHAZARD 5 ベンチマークベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720	87.5fps
1920×1080	54.2fps

ロストプラネット 2 ベンチマークテストタイプB(DirectX 11)
1280×720	32.7fps
1920×1080	22.5fps

ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク
Low	3289
High	1788

3DMark Vantage 1.1.0 Performanceプリセット
3Dmarks	P9492
GPU SCORE	8194
CPU SCORE	18080

3DMark Vantage 1.1.0 GPU SCORE
1280×720	11160
1920×1080	5671

CINEBENCH R10 64bit
Single CPU	4649(3分10秒)
Multiple CPU	18063(0分48秒)

テンキーを搭載しているので、Excelなどの作業はもちろんゲームのプレイも楽に行える


画面上部には130万画素Webカメラを搭載	SDメモリーカード、メモリースティック対応のカードリーダーを内蔵

マウスコンピューターの製品ラインナップでは、「LuvBook K」シリーズは「ハイエンドノート」に位置づけられており、前述のベンチマークテストで実際に確認できた通り、確かにハイエンドと呼ぶにふさわしい性能を有している。

しかし、これだけのハイスペックなマシンが10万円以下の範囲に降りてきたことで、ハイスペックノートはもはやパワーユーザーのものだけではなく、初めての一台を求めるようなエントリー層も含む、幅広いユーザーのための製品になってきたと感じられる。据え置き型のノートは、一度購入したら比較的長期間使い続ける道具となるだけに、数年先を見越した余裕のある性能を誰もが手にできるようになったことは喜ばしい。「LuvBook K」シリーズの新製品は、誰もが納得できる価格とスペックを実現した、高性能ノートの新しい標準となる存在かもしれない。

標準スペック

メーカー	マウスコンピューター
型番	LB-K810X
CPU	インテル Core i7-3720QM
メモリ	8GB PC3-12800 DDR3 SO-DIMM
HDD	500GB SerialATA
チップセット	モバイルインテル HM76 Express
光学ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス	NVIDIA GeForce GT 650M
OS	Windows 7 Home Premium 64ビット正規版
LAN	ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN
インタフェース	USB 3.0×3、USB 2.0×1
サイズ	W374×D250×H35～44mm(折り畳み時)
重量	約2.71kg
バッテリー駆動時間	約3.5時間
価格	99,750円(税込)