プロジェクターというと、会議室に設置されている会社の備品、ホームシアターを常設できる家屋だけのもの、というイメージが強くなかなか手の出せないアイテムである。だが、手軽にプロジェクターを使ったプレゼンや、大人数で映画などをシアター感覚で楽しめる製品が登場した。それが、ベンキュージャパンのLEDミニプロジェクター「GP2」だ。
モバイルサイズでどこでも活用可能
前述したとおり、プロジェクターというと据え置きで使うアイテムだという認識が強い。設置場所の確保が難しく、端から自分とは無縁のものと、所有をあきらめてしまっているユーザーも多いことだろう。ところがベンキューのLEDミニプロジェクターは、そんな杞憂とは無縁の製品だ。というのも、同製品はプロジェクターでありながら、140.3×129.8×52.5mmとCDケース並みに非常にコンパクト。重量もわずか約565gと軽く、十分に持ち運びできるボディとなっている。ちなみにiPad2の重量は601g。携帯デバイスよりも軽いプロジェクターなのだ。
iPhone/iPodとの高い親和性を確保
モバイルサイズのプロジェクターの利点は、当然のことながら常に持ち歩けることにある。特に現在は、スマートフォンやタブレット、コンパクトデジカメなど、映像や画像を取り込める携帯デバイスが広く普及している。こうしたデバイスと組み合わせることによって、手軽に大画面でのコンテンツ視聴が可能になるのが最大のメリットだ。同製品もこうした携帯デバイスとの連携を強く意識したコンセプトになっている。その最大の表れでもあり、特徴ともいえるのが、本体上部に「iPhone/iPodドック」を搭載していることだ。これにより、ケーブル接続することなしに、iPhone/iPod内のコンテンツを大勢で楽しめる。ちなみにアップルから「Made for iPhone」「Made for iPod」のライセンスプログラムを受けており、アップルが求める性能基準をクリアしていることになる。
本体上部のiPhone/iPodドックにiPodを装着したところ。第3第4世代iPod、iPod classic、第5第6世代iPod nano、iPhone 3GS、iPhone 4に対応。なお、試用時にはiPhone 4Sとの接続も確認できた |
さまざまなデバイスとの連携が可能
もちろんiPhone/iPod以外でも利用できる。同製品にはD-Sub15ピン/コンポジット入力/音声入力ケーブル、USBケーブルが付属する。パソコン内のコンテンツを投影する場合はD-Sub15ピンかUSBケーブルを利用。コンポジット入力ではビデオカメラなどとの接続が可能になる。またMini HDMI端子を備えていることもポイント。HDDレコーダーに録りためたハイビジョン番組を劣化のないデジタル接続で投写できる。ドラマや映画をシアター感覚の大画面で楽しめるというわけだ。さらにはUSBメモリ内のデータを表示できるUSB端子や、プロジェクター本体そのものに2GBの内蔵メモリを搭載。極端な話、パソコンやタブレットデバイスを持っていなくてもコンテンツの投写が可能だ。