6コアの威力を確かに確認

お待ちかねの性能測定は、まずWindowsエクスペリエンス インデックスの値を見てみよう。従来2000番台のCore i7ではプロセッサおよびメモリの値は7.5~7.6程度だったが、今回のCore i7-3930Kではプロセッサが7.8、メモリが7.9と、このテストで測れる限界に近いスコアが得られている。標準構成のHDDモデルだったため基本スコアは5.9にとどまっているが、BTOでSSDを選択すれば全スコアが7以上のバランスのいい構成にできるだろう。

Windowsエクスペリエンス インデックスのCPUスコアは、ほとんど測定限界に近い

また、普段このレビューではゲームベンチマークを先に試みているが、今回はマルチスレッド性能を測る「CINEBENCH」の結果をまず見てみよう。シングルスレッド時のテストが2分24秒で完了しているが、これは従来のSandy Bridgeと大差ないスピードだ。Sandy BridgeとSandy Bridge-Eの間ではマイクロアーキテクチャは共通だし、動作周波数もほぼ横ばいなので、これはある意味当然の結果である。

CINEBENCH R10 64bit
Single CPU 6126(2分24秒)
Multiple CPU 31482(0分28秒)

これが、続くマルチスレッド時のテストとなると、完了までの時間はわずか28秒で、約5.2倍の速度で処理が進んだことがわかる。従来の4コアCPUではシングルスレッド→マルチスレッドでの増速効果は3.7倍程度だったので、マルチスレッド対応のプログラムを実行するときは、従来のSandy Bridgeと比べ大幅な性能向上を得られる可能性も高い。動画エンコード時間の短縮などが期待できるほか、今後より多くのコア数に最適化されたソフトが登場すれば、さらなる威力を発揮すると考えられる。

CINEBENCH実行中の画面。1枚のグラフィックスを12スレッドで同時にレンダリングしている

毎回テストしている「3DMark Vantage」でも、CPUスコアは軽々と3万を超えてきている。マルチスレッド化の進んだタイトルでは、一層の快適なプレイが可能となるだろう。

BIOHAZARD 5 ベンチマーク ベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720 128.5fps
1920×1080 77.4fps
ロストプラネット 2 ベンチマーク テストタイプB(DirectX 11)
1280×720 37.2fps
1920×1080 25.7fps
ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク
Low 4709
High 2451
3DMark Vantage 1.1.0 Performanceプリセット
3Dmarks P12114
GPU SCORE 9928
CPU SCORE 35714
3DMark Vantage 1.1.0 GPU SCORE
1280×720 14088
1920×1080 6695

コンパクトだが拡張性も十分

コンパクトなミニタワー型のケースながら、サイドパネルを外してみると、内部は案外スッキリとしており、意外にも余裕がある印象だ。将来さらに奥行きが長いグラフィックスカードを搭載したいということになっても、十分対応できる範囲だ。

コンパクトだが余裕のあるケース内部

また、ドライブベイは5インチベイが2基用意され、標準搭載される光学ドライブに加え、もう1台の追加ドライブや、ベイ用アクセサリなどを追加することができる。3.5インチベイは内部用のベイが2基、前面からアクセス可能なベイが1基あり、HDDを1台追加可能なほか、オプションのメモリーカードリーダーなどを搭載できる。また、USBは3.0が2ポート、2.0が8ポートの合計10ポートを用意している。

ベイは上から5インチ×2(最上段は光学ドライブ搭載済)、3.5インチ×3(最下段はHDD搭載済)で、5インチベイと3.5インチベイの最上段は前面からアクセス可能

そのほか、今回はブラックのモデルを試用したが、カラーバリエーションとしてホワイトも用意されている点は見逃せない。机や棚の上など、目に付きやすい場所へ設置する際には、周辺インテリアとのコーディネートが可能なのは大きなメリット。最新・最強クラスのパフォーマンスを日常のものとして利用できる、PCの楽しみ方が、またひとつ広がる一台となっている。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 Lm-i910S
CPU インテル Core i7-3930K
メモリ 16GB PC3-10600 DDR3
HDD 500GB SerialATAIII
チップセット インテル X79 Express
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 550 Ti
OS Windows 7 Home Premium 64ビット正規版
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.0×2(背面×2)、USB 2.0×8(背面×6、前面×2)
サイズ W180×D382×H373mm
ディスプレイ
価格 119,700円(税込)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2011/11/16(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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