とにかく気になるベンチマークテスト結果は……

構成について語り出せばきりがないNEXTGEAR-NOTEだが、パワーユーザーの読者諸氏が何より気になるのは実際のパフォーマンスだろう。通常、マウスコンピューターのデスクトップPCで試すのと同じソフトのラインナップで早速テストしてみた。

まず、Windowsエクスペリエンス インデックスの値だが、すべての項目で7.5以上という結果となった。ノートPCでグラフィックス性能も含めて7.5以上を記録する製品には、筆者もこれまで実際に触れる機会はほとんどなかったので、この数字は強烈だ。

Windowsエクスペリエンス インデックスでは、全項目7.5以上を記録した

また、ディスクの性能は7.9と、テストで測定できる限界値まで振り切っている。さらに興味があったので今回はCrystalDiskMark 3.0.1を使ってSSDの読み書きの性能を調べてみた。すると、シーケンシャルリードでおよそ500MB/秒という、SATA 2.0の帯域幅2本分の上限に迫るスピードを得られていることが確認できた。毎度、テストの際はZIPファイルからベンチマークソフトを展開しインストールする作業を行うが、実機のテストプログラムを走らせる前の導入作業時にも「いつもとはまったく違う速さだ」と感じられた。この速さはSSDの性能によるものだったと考えられる。

CrystalDiskMark 3.0.1のテスト結果

グラフィックス性能を測るベンチマークテストの結果は以下の通りである。非常に負荷が高いことで知られるロストプラネット2・DirectX 11モードでのテストにおいて、1920×1080のフルHD設定にしても30fps以上の描画性能を得られるなど、これがノートPCであることを忘れてしまうほどの性能だ。

BIOHAZARD 5 ベンチマーク ベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720 137.3fps
1920×1080 99.5fps
ロストプラネット 2 ベンチマーク テストタイプB(DirectX 11)
1280×720 48.4fps
1920×1080 33.9fps
ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク
Low 5327
High 3067
3DMark Vantage 1.1.0 Performanceプリセット
3Dmarks P14676
Graphics 13160
CPU 22422
3DMark Vantage 1.1.0 GPU SCORE
1280×720 18356
1920×1080 8915
3DMark Vantage 1.1.0のPerformanceプリセットを実行した結果。GPU、CPUそれぞれのスコアが強烈

CPUのマルチスレッド性能を測るCINEBENCH R10においても、デスクトップPCでもほとんど見ることのできない20000を超えるスコアが得られ、その「最強さ」を再確認させてくれる。

CINEBENCH R10 64bit
Single CPU 5782(2分32秒)
Multiple CPU 21591(0分40秒)

※ベンチマークテストは、試用機材の関係でCPUにCore i7-2920XMを使用して行った

メンテナンス性、BTOカスタマイズもチェック

デスクトップPCとは異なり、購入後の構成変更の余地は少ないが、それでもパワーユーザーなら内部の構造も気になるところだろう。そこで、あえて底面のフタを開けてみた様子が下の写真である。

底面の取り外し可能なカバー部分をオープンしたところ

まず、実際の使用時には奥側となるのが写真の上半分だが、ここにはCPUやGPU、メモリといったパーツが配置されている。メモリスロットが2つ見えており、このメモリモジュールを取り外すことは可能だが、すでに最大容量の合計16GB(4GB×4)が装着されているため、ユーザーがここに触れることはまずないだろう。なお、残り2枚のメモリモジュールはキーボードの下あたりに配置されており、ユーザーが触れることはできない。

下半分(手前側)に見えている2つの窓は、2.5インチドライブと光学ドライブが納められている場所である。中央の窓の中にはSSDそのものが見えており、写真左側の窓にはブルーレイディスクドライブと2基目のSSDが、1つのマウンタに装着された後、本体に組み付けられている。ドライブの交換はあくまでメーカーサポート外なので推奨はされないが、知識のあるユーザーならこのような構造になっていることは、知っておいて損はないだろう。

そのほか、eSATAポートを搭載しているので、SSDだけではストレージの容量が足りないというユーザーは、外付けHDDを用意して増設することが可能だ。また細かい点になるが、ディスプレイの上にあるWebカメラの解像度は200万画素で、内蔵カメラの画素数としてはかなり高いものになっている。

有効200万画素のWebカメラを搭載

マウスコンピューター製品は購入時のBTOオプションが豊富なことで知られるが、本モデルの場合、標準構成でとにかく最強クラスになっているため、主要パーツにこれ以上のアップグレードの余地は残っていない。しかし、逆にCPUをエクストリーム・エディションから通常のクアッドコア版Core i7に変更したり、SSDをHDDに変更したりといった、ダウングレードオプションは用意されている。自分の用途に必要なスペックを正確に分析できるユーザーなら、これらを選んで購入価格を下げることも可能だ。

現在考えられる最強のノートを具現化したNEXTGEAR-NOTEなら、最新ゲームを快適に楽しむ環境を、簡単に別の部屋や、場合によっては外出先に持ち出すことも可能。さらに、「デスクトップPCの設置スペースがない」「わずらわしい配線などを省いてパワフルな環境もスッキリと見せたい」といった観点からも魅力的だ。けっして安い買い物ではないが、価格以上の快適さを得られる驚きのある製品ということができるだろう。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
製品名 NEXTGEAR-NOTE i950PA3
ディスプレイ 17.3型ワイド光沢液晶(1920×1080)
CPU インテル Core i7-2960XM
メモリ 16GB PC3-10600 DDR3 SO-DIMM
SSD インテル 320(120GB×2、RAID 0)
チップセット モバイル インテル HM67 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 580M
ドライブ ブルーレイディスクドライブ
OS Windows 7 Home Premium 64ビット正規版
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×2、USB 2.0×3(内1つはeSATA共用)
サイズ W412×D279×H44.5mm(折り畳み時)
重量 約3.85kg
バッテリー駆動時間 約2.15時間
価格 289,800円(税込)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2011/9/5(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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