富士通の2011年夏モデルで、ハイエンドモバイルノートに位置しているのが12.1型ワイド液晶を採用する「LIFEBOOK PH」シリーズ。1,280×800ドットの解像度を備える液晶をはじめ、長時間のバッテリ駆動、高性能なCPU、剛性が高くタイピングしやすいキーボード、USB3.0にExpress Cardスロットなどモバイルノートとしては高い拡張性、光学ドライブや増設バッテリなど用途に合わせて装着できる周辺機器を変更できるモバイルマルチベイによる利便性など、ユーザーの幅広いニーズに応えられるのが大きな魅力となっている。
今回紹介する「LIFEBOOK PH75/DN」は、富士通の直販サイト「WEB MART」の限定モデル。CPU、メモリ、ストレージなどの仕様を選べるため、予算や目的に合わせて、より細かくカスタマイズできるのがうれしい。ちなみに選択可能なのは、CPUが「Core i3-2310M(2.10GHz)」と「Core i5-2520M(2.50GHz)」の2種類。どちらもデュアルコアでハイパー・スレッディングを備えているので4スレッドまで同時処理が可能だ。「Core i5-2520M」は、自動クロックアップ機能「ターボ・ブースト」も備えており、最大3.20GHzで動作する。
このほか、メモリは2GB/4GB/8GBの容量を選択でき、すべて2枚セットとデュアルチャンネル対応。ストレージには320GB/500GB/600GBのHDDに加え、256GBと大容量のSSDも用意されている。ただし、SSDを選択すると+80,000円となり、かなり高価だ。なお今回の試用機は、CPUにCore i5-2520M、メモリ8GB、ストレージに256GBのSSDと最高スペックの構成となっていた。
液晶ディスプレイを光沢のあるグレアと光沢のないノングレアから選べるのもポイント。増設用内蔵バッテリユニットやBluetoothなどの追加も可能だ。携帯性を向上させるスティック型の軽量ACアダプタも用意されている。
「LIFEBOOK PH75/DN」最大の特徴は、モバイル性と使いやすさを両立させているところだろう。見やすい12.1型ワイド液晶、キーピッチ18mmとモバイルノートとしてはゆとりのあり、配列にクセもなくタイピングしやすいキーボード、タッチパッドの右上には縦長のウェブページを見るのに便利なスクロール専用のスクロールパッドを備えるなど、長時間の作業も快適に行える。それでいて、標準内蔵バッテリ搭載時で約1.30kgという軽量ボディを実現。さらに、無破損・無故障を保証するものではないが、「天板からの約200kgf全面加圧試験」や「PC電源オフ時の落下試験」などを行っており、満員電車など人の圧力が気になるシーンでも安心して持ち運べるのが心強い。