WiMAX内蔵PCはセットアップ不要で高速インターネット

それでは、WiMAX内蔵PCでWiMAXに接続してみよう。といってもWiMAX内蔵PCではWiMAXの契約手続きが済んでいれば、エリア内であれば自動でインターネットに接続する。PCを起動した後、すぐにインターネットを利用することができる。スリープ状態にした場合も、ログインすれば十数秒でインターネットに自動で接続される。

WiMAXの接続を示すウィンドウ。なお、WiMAXに自動接続するにはワイヤレススイッチとユーティリティーのWiMAX 接続がオンになっている必要がある。

接続ユーティリティーのウィンドウを表示すると、インターネットへの接続が確認できる。

このようにWiMAX内蔵PCでは、セットアップ不要ですぐに高速ワイヤレスブロードバンドが利用できる。実際に使ってみるとわかるが、接続設定というプロセスをまったく意識せずにインターネットが利用できるのは、非常にうれしい。これらならパソコンが苦手な人も気軽にインターネットを活用できるだろう。またWiMAXとWi-Fiの切り替えも簡単。システムトレイの[インテル(R) PROSet Wireless WiMAX]アイコンを右クリックし、メニューから[WiMAXオン]または[Wi-Fiオン]を選択するだけだ。

忙しいビジネスユーザなら、ちょっとした時間を活用して、メールのチェックや返信などをしたいと思った瞬間はあるだろう。そういった場合、パソコンを状態から立ち上げて、すぐにWebに接続できるWiMAX内蔵PCは大変便利だ。カフェなどで、ちょっとした空き時間を有効に活用して作業が行える。

WiMAX内蔵PCをWi-Fiルーター化するには

それでは最後にWiMAX内蔵PCのさらなる活用法のひとつとして、WiMAX内蔵PCをWi-Fiルーター化する方法について紹介しよう。

LANなどに接続しているPCをWi-Fiルーター化する方法としては、無線アクセスポイントを使用せず、機器同士を直接つなげる「アドホック」接続が思い浮かぶが、WiMAX内蔵PCのワイヤレスモジュールによっては、WiMAXとWi-Fiを同時に使用することはできないことがある。そこで、今回はUSBポートに増設できる無線LAN USBアダプタを使いWiMAXとWi-Fiを同時に利用できるようにし、アドホックネットワークを作成してみた。なお今回使用した無線LAN USBアダプタが「LAN-W150N/U2」(ロジテック製)だ。

まず、システムトレイの[ネットワーク接続]アイコンを右クリックし、表示されるメニューの[ネットワークと共有センターを開く]をクリックする。次に、表示されたウィンドウで「新しい接続またはネットワークのセットアップ」をクリック。セットアップウィザードが表示されるので、「接続オプション」で一番下にある[ワイヤレス アドホック(コンピューター相互)ネットワークを設定します]を選択し、[次へ]ボタンをクリック。

無線LAN USBアダプタを使ってWiMAX内蔵PCをWi-Fiルーター化する。

アイコンを右クリックし、メニューの[ネットワークと共有センターを開く]をクリック。

「新しい接続またはネットワークのセットアップ」をクリック。

[ワイヤレス アドホック(コンピューター相互)ネットワークを設定します]を選択して[次へ]ボタンをクリック。