最新のハイスペックなパーツをふんだんに採用したマウスコンピューターの高性能ノートPC「m-Book」シリーズ。今回ご紹介する「m-Book MB-P501X」は、据え置き型ノートの主力サイズである15.6型ワイドの本体に、ハイエンドクラスのCPUやグラフィックチップを搭載。動画編集やゲームにも余裕で対応できる高性能を、ベンチマークテストも交えながらチェックしてみよう。

MB-P501X。動画編集やゲームにも余裕で対応できる高性能な大画面ノートPC

第2世代Core i7最上位モデルなど高性能パーツを惜しみなく投入

あえて“ゲーマー向けモデル”といった強調はされていないものの、「MB-P501X」は最新の3Dゲームにも対応できる非常に充実した性能を備えているのが特徴だ。

まず、PCの性能の要となるCPUだが、ノートPC用Core i7の中でも最上位モデルにあたるクアッドコアプロセッサ「Core i7-2820QM」を搭載している。動作周波数は2.30GHzで、ターボ・ブースト機能利用時には実に最大3.40GHzまでスピードが引き上げられる。しかも4つのコアがそれぞれハイパースレッディング機能に対応するため、CPU全体では同時に8スレッドもの同時処理が可能だ。さらに、通常のCore i7を超えた真の最強CPUを求めるパワーユーザーには、Core i7 Extreme Editionに位置づけられる「Core i7-2920XM」(動作周波数2.50GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.50GHz)もBTOオプションとして用意されているのが驚きだ。

8スレッドの同時処理が可能な高性能プロセッサ「Core i7-2820QM」を搭載

そして、グラフィックスチップにはNVIDIAの「GeForce GTX 460M」を採用。DirectX 11対応のノートPC向けGPUで、1350MHzで駆動するCUDAコアを192基搭載するハイパフォーマンスモデルだ。後述するベンチマークテストでも示すが、3Dグラフィックスを多用した多くのゲームタイトルで快適なプレイが可能で、最新の一部タイトルにも対応可能な性能を有している。

画面サイズは15.6型ワイドで、光沢タイプの液晶パネルを採用している。据え置き型のノートPCとしては最もメジャーなサイズだが、1920×1080ドットのフルHD表示に対応し、写真や動画からゲームまで、高精細で鮮やかな表示を楽しめる。また、書き込み対応のブルーレイディスクドライブやHDMI端子なども備えているので、ブルーレイプレイヤーとして利用したり、リビングのテレビに動画コンテンツを映し出したりといった使い方も可能だ。

書き込み対応ブルーレイディスクドライブを標準装備
天板は指紋などがつきにくいラバーペイント加工で落ち着いた仕上げ 十分な広さと標準的なキー配列で使いやすいキーボード

充実の拡張性と優れた使い勝手

デスクトップ機と異なりノートPCの場合、基本的には購入時のパーツ構成から変更することができないが、本モデルは豊富な入出力端子を備えており、外部にさまざまな周辺機器を接続して性能や機能を拡張できるのが特徴だ。

左側面に左からLAN、USB 3.0×2、USB 2.0(電源供給機能付き)、IEEE1394、カードリーダーを装備 右側面には左からヘッドフォン出力、マイク入力、S/PDIF出力、ライン入力、USB 2.0ポートを装備
背面には左からeSATA/USB 2.0兼用ポート、HDMI出力、DVI-I端子を備える

例えば、最近は家庭用のビデオカメラでも手軽にフルHDの動画を撮影することが可能だが、最高画質で記録する場合、そのファイルサイズは数GB~数十GBに及ぶことも少なくない。標準構成で750GBのHDDを搭載する本モデルとはいえ、動画の取り込みを頻繁に行うユーザーには、ストレージの空き容量が気になるところだろう。

しかし、実際にはもちろんそんな心配は無用だ。本モデルはデスクトップPC用のHDDを接続できるeSATAポートを背面に1基備えるほか、外付け用HDDで対応製品が増えてきたUSB 3.0ポートも左側面に2基搭載している。従来の外付けHDDでは大容量のファイルを転送するときに時間がかかることもあったが、これらのインタフェースを利用すれば、外部に増設したHDDにも内蔵HDDとほぼ同じスピードでアクセスできる。また、ユニークな機能として、一部のUSBポートは本体の電源がオフのときでもACアダプタが接続されているときは電源供給を続けるので、携帯電話や音楽プレイヤーなどの充電に利用することもできる。

また、ディスプレイ出力は前述のHDMIに加え背面にDVI-I端子を備えているので、PC用の外付けディスプレイにも接続できる。サウンド関連ではヘッドフォン出力、マイク入力、ライン入力、デジタル出力(S/PDIF)をそれぞれ独立した端子として搭載している。IEEE1394端子も用意されているので、従来のDVカメラやHDVカメラの接続もOKだ。

使い勝手の面で注目したいポイントとしては、キーボード右側にテンキーを搭載している点がまず挙げられる。Excelで大量のデータを入力する際などはもちろん、テンキーに移動などの操作が割り当てられているゲームを楽しむときにも威力を発揮する。そのほか、SDメモリーカード(SDHC、SDXC含む)とメモリースティック(MS Pro、MS Duo、MS Pro Duo対応)を直接差し込めるカードリーダー、ビデオチャットや動画ライブ配信などに利用できる200万画素Webカメラなどを備えており、本体だけでもさまざまな用途に幅広く対応できる。

Excelだけでなくゲームにも活躍するテンキー
デジカメの画像などを素早く取り込めるカードリーダー ディスプレイの上部にある200万画素Webカメラ