富士通のモバイルノート新製品でもっとも性能を追求しているのが「LIFEBOOK SH76/CN」だ。外出先や移動中でも快適にPCを使いたいというユーザーや、仕事上で動画編集や画像編集が外出先でも必要という人に最適なモデルとなっている。
スペックは、WEB MART限定モデルだけにパーツの選択肢が豊富。CPUには、Sandy BridgeであるCore i7-2620M(デュアルコア/実クロック2.70GHz/ターボ・ブースト時最大3.40GHz)とCore i5-2520M(デュアルコア/実クロック2.50GHz/ターボ・ブースト時最大3.20GHz)から選択が可能。メモリは2GB/4GB/8GBから選べ、ストレージもHDDとSSDのどちらも選択できる。
グラフィックス機能はCPU内蔵のインテル HD グラフィックス 3000が採用されているが、このグラフィックスの大きな魅力は、従来よりも3D性能が向上し、Blu-rayに代表されるハイビジョン映像の再生支援機能を備えているのに加え、Intel Quick Sync Videoというハードウェアアクセラレーターを搭載したことにある。これは、CPUに負荷をかけずにMPEG-2やMPEG4-AVC/H.264への動画のエンコードを高速に実行できるというもの(Core i7-2620M/Core i5-2520M共通)。最新CPUのパワーもあり、モバイルノートながら動画編集から出力まで快適に行える。
もちろんモバイルノートとしての完成度も高い。標準バッテリで約11時間の長時間駆動を実現しているのに加え、オプションの増設用バッテリを併用すれば約14.6時間まで駆動時間を延ばせる。1泊程度の出張ならば、ACアダプタを持たなくても大丈夫といえるほどの駆動時間だ。さらに、高スペックながらもDVDスーパーマルチドライブ搭載時で重量は約1.66kgと2kgを大幅に下回っており、ドライブをモバイル・マルチベイ用カバーに交換すれば約1.52kgまで軽量化できる。本体のサイズがモバイルノートとしては少々大きいこともあり、モバイル・マルチベイ用カバー装着時は数字以上に軽く感じる。リビングや寝室などに持ち歩いて使う家庭内モバイルにもよさそうだ。バッテリ駆動時間が長いため、外でも自宅でも持ち歩いて、ACアダプタを挿すのは寝るときだけ、といった使い方ができるのがうれしい。