1月に発表され、PCユーザーの大きな注目を集めている第2世代Coreプロセッサー。開発コードネーム「Sandy Bridge」と呼ばれる、このCPUの中でバージョン 2.0へと進化したのが、自動クロックアップ技術であるターボ・ブースト機能だ。マウスコンピューターのデスクトップPC「Lm-i740X-R」で、その効果を確かめた。
デスクトップPC「Lm-i740X-R」。標準構成価格は74,970円 |
7万円台で第2世代Core i7&最新GPU搭載
Lm-i740X-Rの魅力をチェック
第2世代Core i5/i7で大きなポイントとなるのが、今まではデュアルコアのCore i3/i5に内蔵されていたGPU機能を、クアッドコアを含む新ラインナップのすべてに統合したこと。さらに、3D性能の向上、ビデオエンコードエンジンなどを機能アップしながら、新設計の32nmプロセス製造の採用により、GPUを内蔵していなかった従来のCore i5/i7の最大TDP(熱設計電力量)と同じ95Wを実現している。また、自動クロックアップのターボ・ブースト機能もバージョン2.0へと強化されるなど、全体の性能向上を果たしながら消費電力を抑えた非常にお買い得感の高いCPUとなっている。
今回は、そのSandy Bridgeの新機能の中から「ターボ・ブースト 2.0」の効果についてチェックしていきたい。まずは、そのチェックに使用するマウスコンピューターのデスクトップPC「Lm-i740X-R」を紹介しよう。
「Lm-i740X-R」は、Sandy BridgeであるクアッドコアのCore i7-2600を採用するマイクロATXサイズのデスクトップPC。4GBのメモリ、500GBのHDD、DVDスーパーマルチドライブ、そしてGPUには、ミドルレンジのNVIDIA GeForce GTS 450を搭載と、動画編集から最新の3Dゲームまで楽しめるスペックを備えながら、7万円台前半という低価格を実現しているのが大きな魅力だ。さらにマウスコンピューターおなじみのBTOを利用すれば、8GB以上のメモリ搭載や光学ドライブをブルーレイに変更なども可能となっている。
その魅力は価格とスペックだけではない。奥行きわずかに382mm、幅180mm、高さ373mmとマイクロATXケースとしてはコンパクトながら、長さのあるハイエンドなグラフィックスカードの搭載も実現している。さらに、2スロット分を占有するような大型のグラフィックスカードを搭載しても、地デジチューナーなどの拡張ボードを搭載できるスペースも確保。将来的な拡張性がしっかり備わっているのはうれしいところだ。