デルのStudio XPSは、基本的にベーシックパッケージでも快適に動画編集が行える。しかし、カスタマイズをすればその魅力をさらに倍増させることが可能だ。それではここから、各モデルの特徴が活きるカスタマイズ構成を紹介していこう。

Studio XPS 7100

とにかく価格をなるべく抑えたい人は、ベーシックパッケージを選択するといいだろう。

Studio XPS 7100 ベーシックパッケージの主なスペック

CPU AMD Phenom II X6 1045T(2.7GHz)
メモリ DDR3-1333 4GB
ストレージ 500GB HDD
グラフィックス ATI Radeon HD 5670 1GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ なし
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
価格 79,980円(11月現在)

仮にカスマイズするとすれば、メモリとHDD容量のアップだ。まずメモリは、標準の4GBに加えて6GB/8GB/12GB/16GBの計5種類から選択できる。ただし、「メモリ容量が増えれば、動画編集が楽になるから16GBで!」と思う人は、再考を。全体の性能バランスから快適さが体感できる域を超えているのと、同モデルが持つコストパフォーマンスの良さが失われてしまうため、8GB(+9,450円)がベストだろう。

Studio XPS 7100に標準搭載されているHDDは500GBだが、高画質な動画ファイルの保存・編集することを考えれば、少し容量アップしたいところ。750GB/1TB/1.5TB/2TBという選択肢の中から、ここでは値ごろ感の高い1TB(+5,250円)をチョイスしてみた。

先ほども触れた通り、Studio XPS 7100の良さは高いコストパフォーマンスにある。このメリットを消さないためにも、あえて極端なカスタマイズは避けて快適性アップを狙った仕様だ。

ちなみにStudio XPS 7100は、Studio XPSシリーズの中で唯一となるAMD製CPU搭載モデル。もし「AMDのCPUにこだわりたい」という玄人好みの人がいれば、極限までカスタマイズするのも面白いだろう。

カスタマイズ後の主なスペック

CPU AMD Phenom II X6 1045T(2.7GHz)
メモリ DDR3-1333 8GB
ストレージ 1TB HDD
グラフィックス ATI Radeon HD 5670 1GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ なし
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
価格 94,680円(11月現在)

(右側の網掛けされた部分が変更箇所)

Studio XPS 8100

Studio XPS 8100は、CPUに関してはIntel Core i7-870(2.93GHz)とCore i7-880(3.06GHz)の2種類から選べるが、後者を選ぶと一気に52,500円のアップとなるためCPUは標準のままにし、その分を12GBメモリ(+23,100円)に費やし、動画編集の快適さを向上するとよい。

Studio XPS 8100 ベーシックパッケージの主なスペック

CPU Intel Core i7-870(2.93GHz)
メモリ DDR3-1333 8GB
ストレージ 500GB HDD
グラフィックス NVIDIA GeForce GTS 240 1,024MB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ なし
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
価格 99,979円(11月現在)

HDD容量については、Studio XPS 7100と同様に、500GB(標準) /750GB /1TB /1.5TB /2TBから選択できる。こちらも1TB(+5,250円)を選んだが、もしメディアへ頻繁に書き込むのが苦にならないのであればHDD容量はそのままで、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブからブルーレイディスクドライブ(+15,750円)へ変更するのもよいだろう。

グラフィックスは標準搭載されているNVIDIA GeForce GTS 240 1,024MBのほか、ATI Radeon HD 5770 1GBとNVIDIA GeForce GTX 460 1GBの選択が可能。最近はHDMI端子を備えたディスプレイやテレビが多いので、液晶の買い替え需要も考慮してここでは、HDMI端子搭載のATI Radeon HD 5770 1GB(+6,300円)を選んでみた。

カスタマイズ後の主なスペック

CPU Intel Core i7-870(2.93GHz)
メモリ DDR3-1333 12GB
ストレージ 1TB HDD
グラフィックス ATI Radeon HD 5770 1GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ なし
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
価格 134,629円(11月現在)

(右側の網掛けされた部分が変更箇所)

Studio XPS 9100

Studio XPS 9100はベーシックパッケージでも十分快適に動画編集を行えるモデルだが、一方でその拡張性も優れている。例えば、他の2モデルがミニタワー型なのに対してStudio XPS 9100はタワー型のケースを採用。拡張性・メンテナンス性・放熱性ともに優れており、思い切ったカスタマイズにも対応してくれる。高性能なCPUやグラフィックスカードを受け止められる525W電源を搭載しているのも魅力の1つだ。こうした点から、Studio XPS 9100を購入する際は少し欲張り気味にカスタマイズするのが面白いだろう。

Studio XPS 9100 ベーシックパッケージの主なスペック

CPU Intel Core i7-930(2.80GHz)
メモリ DDR3-1333 6GB
ストレージ 750GB HDD
グラフィックス ATI Radeon HD 5770 1GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ なし
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
価格 109,980円(11月現在)

まずCPUは、Intel Core i7-930(2.80GHz)/Core i7-960(3.20GHz)/Core i7-970(3.20GHz)/Core i7-980X(3.33GHz)の中から、Core i7-970(3.20GHz)(+70,350円)をセレクト。メモリは最大24GBまで選択できるが、今回は予算を考えて12GB(+25,200円)に決定した。メモリ選びで注意したいのは、標準搭載のWindows 7 Home Premium 64ビット版では16GB以上のメモリをサポートしていないこと。もし24GBを選ぶ場合、Windows 7 Professional 64ビット版もしくはWindows 7 Ultimate 64ビット版が必須となる。 HDDは他のパーツと比べて価格差が少ないので、750GB /1TB /1.5TB /2TBの中から最大容量の2TB(+12,075円)を選択。光学ドライブは、ホームビデオなどを保存したメディアがダビングしやすいようにブルーレイディスクドライブ+DVDスーパーマルチドライブ(+18,900円)のツインドライブ仕様だ。

グラフィックスは標準のATI Radeon HD 5770 1GBから、Radeon HD 5970 2GB(+36,750円)へとランクアップ。さらに音質面を充実させるCreative PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium サウンドカード(+10,500円)、アイ・オー・データ機器の地上・BS・CSデジタル対応テレビキャプチャユニットGV-MVP/XZ(+14,800円)も追加してみた。

カスタマイズ後の主なスペック

CPU Intel Core i7-970(3.20GHz)
メモリ DDR3-1333 12GB
ストレージ 2TB HDD
グラフィックス ATI Radeon HD 5970 2GB
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ+DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ なし
追加 Creative PCI Express Sound Blaster X-Fi Titaniumサウンドカード 、アイ・オー・データ機器 地上・BS・CSデジタル対応TVキャプチャ「GV-MVP/XZ」
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
価格 298,555円(11月現在)

(右側の網掛けされた部分が変更箇所)

Studio XPSの動画編集向けカスタマイズはいかがだったろうか。同じシリーズでもそれぞれ異なるスペックを備えているため、予算や用途に応じてベースとなるモデルを選定後に、その特徴が活きるカスタマイズで利便性向上、というのがベストな購入方法といえる。なお、今回紹介したのはあくまでもオススメ構成。「もっとCPUのグレードを上げたい」「液晶ディスプレイを一緒に購入したい」といったニーズもあると思うので、それらを踏まえてカスタマイズの楽しみを味わっていただきたい。

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