ゲーマーのニーズを考えつくしたG-Tuneだけの特別仕様

Realforce108B-MP」は、そのようなRealforceシリーズの特徴を継承しながら、さらにゲーマーのニーズに特化したカスタマイズが加えられたスペシャルモデルだ。

まず、キーボードをPC本体に接続するケーブルの先を見てみると、現在の多くのキーボードで採用されているUSB接続ではなく、PS/2接続であることがわかる。これはたまたま今回の試用機がPS/2モデルというわけではなく、この製品にUSBモデルは存在しないのだ。

今の時代にあえてPS/2接続を採用

最近ではPS/2ポートを搭載しないPCもあるので不可解な選択に思われるかもしれないが、ゲーマー向けキーボードとしてはどうしてもPS/2接続でなければいけない理由がある。実はUSB接続のキーボードでは、USBインタフェースの仕様上、同時入力を検出できるキーの数に限りがある。「Realforce108B-MP」では、あらゆるゲームを正しく操作するために「全キー同時押し」をサポートしており、音楽ゲームのように無数のキーの同時押しを求められるようなタイトルにも対応できる。そのために、対応するPCの機種数をあえて犠牲にしてでも、同時押しのキーの数に制限のないPS/2接続を選択したというわけだ。

また、Realforceシリーズの特徴として、キーごとのタッチの重さに変化を付ける「変荷重」を多くのモデルで採用していることが挙げられる。定番モデルの「Realforce106」では、人差し指で押すキーは重く、小指で押すキーは軽くと行った具合に、55g/45g/30gの3種類の荷重をキーによって使い分けている。これにより、ホームポジションでタイピングを行う場合のユーザーの疲労を軽減している。

しかし、ゲームをプレイする際、ユーザーは必ずしもホームポジションに指を構えるわけではない。タイトルによっては、左への移動と右への移動が文字キーに割り当てられているようなケースもあり、この場合、Realforceシリーズでは左右の移動を行うために重さの異なる2つのキーを使わなければいけないこともある。

そのため、「Realforce108B-MP」ではすべてのキー荷重を45gで統一している。55gでも30gでもなく、中間の45gを選択した理由は、操作のタイムラグを短くしながら誤操作も防ぐためだという。

「A」で左スライド移動、「D」で右スライド移動といった操作を行うゲームは多いが、このモデルでは左右キーの荷重が異なることはない

また、従来のRealforceシリーズにはないユニークな付属品が同梱されているのも特徴だ。まず、プレイ中に誤って特定のキーを押してしまうのを防ぐキーストッパーがある。CtrlキーとAltキーを多用するタイトルは少なくないが、そのとき大敵となるのが両キーの間に位置するWindowsキーで、これに指が触れるとゲーム画面からWindowsデスクトップにフォーカスが移ってしまい、一時的に操作ができなくなる「危険性」がある。ゲーマーの中にはWindowsキーのキートップを外してしまう人もいるようだが、「Realforce108B-MP」ではキーストッパーの装着により、美観を保ったままWindowsキーによる惨事を防ぐことができる。

キーボード左側でゲームの操作に使用することが多い「W」「A」「S」「D」「Ctrl(左)」「Shift(左)」の各キーは、色違いの赤いキートップに交換することができる。交換用工具も同梱されているので、キートップに無理な力を加えることなく簡単かつ安全に作業を行える。

赤いキートップに交換した状態。右下はキーストッパー 交換用工具が付属するので、キートップは楽に外すことができる

大人向けのシックなデザイン、普段使いにも最適

そのほか、冒頭では一般的なキーボードと同じようなデザインと紹介したが、よく見てみるとキーとキーのすき間からは赤い色が見えたり、緑色LEDが使われることの多いCaps Lockなどのインジケーターランプには赤色LEDが使われているなど、落ちついた中にそこはかとなく戦闘的なイメージを漂わせる演出となっている。

キーのすき間から赤い色がのぞく。キートップのプリントは日本語表記を省き、色も明るい白でなくあえてコントラストを落とすことで落ち着きを演出 インジケーターのLEDにも赤色を採用

もちろん、今回特に紹介したゲーマー向けの仕様以外は、すべて定評のあるRealforceシリーズから継承している。一般的なキーボードをはるかに上回る3,000万回のキータイプにも耐える耐久性、剛性感のあるケースと1.4kgの重量が生む安定性、列ごとに段差をつけたステップスカルプチャー仕様のキー配置など、ゲームのプレイ時はもちろん、通常のタイピングでも満足できるものになっているといえるだろう。

キー列に段差を設け、ホームポジションより手前のキートップは手前側を高く、奥のキーは奧側を高くしたステップスカルプチャー仕様 1.4kgの重量と大きめの滑り止めにより、激しい操作を行うときも高い安定性が得られる

もちろん、24,990円のキーボードを、誰にでもお勧めできるマストバイアイテムとして紹介するつもりはない。しかし、毎年急速に性能が向上し、代替わりの激しいCPUやグラフィックカードといったパーツに比べ、キーボードはかなり長く使用できる。特にRealforceのような高信頼性の製品ならば、「一生モノ」になる可能性もある。プレイスキルの向上という観点でも、長期間同じコントローラーで練習を重ねるのは効果的だ。そう考えると、このような高級キーボードも決して高い買い物ではないと考えられるが、いかがだろうか。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
製品名 Realforce108B-MP
配列 日本語
キー数 108キー
スイッチ方式 無接点静電容量方式
ストローク長 4mm
インタフェース PS/2
荷重 All 45g
キースイッチ寿命 中心部押下3000万回
キーピッチ 19.05mm
サイズ W455×D168.5×H39.6mm
重量 1.4kg
価格 24,990円(税込)

価格については、2010/11/19(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

[PR]提供: